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2009.2.20

【コラム】太陽光発電

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【コラム】太陽光発電

「太陽光発電」、いわゆる「ソーラーシステム」に対するイメージは負のものが多い様に感じます。
特によく耳するのが「本当にもとがとれるのかどうか」。
こう感じている方がどれだけいるのかは存じませんが、果たして本当にそうでしょうか。
この概念は一昔前のソーラーシステムに対する感想としては妥当ですが、近年ソーラーシステムを取り巻く環境・制度が大きく変わってきており、意外に知られていないことが多いのが事実です。
今回はほんのはしりですが、ご紹介していきます。

まずは償却の問題。
ソーラーシステムにはイニシャルコストと呼ばれる、初期設置費用が不可欠であり、これが高い、というイメージがあります。
ちなみに1kw当たりの値段は約70万円とされています。
住宅では3kwが標準的な定格容量ですので、一件当たりにすると約200万円かかる計算が成り立ちます。
これがイニシャルコストです。
次に発電量に換算してみると、東京の場合「真南に向けて傾斜角30度」で発電するとすると、3kwタイプで年間約3000kwhの発電量が見込めます。
これを電気量料金単価20円を乗じると、約6万円になるので、単純計算すると償却するのに要する時間は約33年間となります。(以上算出方法は、『日経ホームビルダー 2009年1月号参照』)
これでは「長い」と感じるのも無理はありませんが、注目すべきはここからです。
まず「補助金制度」についてです。
国を筆頭に各自治体までもが、設置費用に対しての補助金を出してくれるのです。
国に関して言えば1kwあたり7万円の補助金が復活します。
これに自治体の補助金を組み合わせれば、なんと1/3〜半分近くまでを補うことができるのです。
こうなると償却期間はぐんと短くなります。
09年から施行される「省エネ法改正」は、CO2の排出が著しいとされる家庭部門の対策が目的であるため、これからはクリーンエネルギーの代表格であるソーラーシステムに補助金を出す自治体が増えていくのも見込めるのではないでしょうか。

次に注目すべきは、「売電」の仕組みです。売電とはその字の通り電気を売ることです。
ソーラーシステムによって発電した電気は蓄電できない代わりに、その日発電し余った余剰発電分を電力会社が現金にて買い取ってくれます。
家族形態にもよりますが、電気の使用量は時間帯によって異なります。当然朝・夜に使う量が多くなり、昼はそんなに利用しないというのが典型的な利用サイクルです。
一方ソーラーシステムの発電サイクルは全く逆のパターンとなり、使用料が多い時間は購買電力を使い、使用しない昼に発電をする。

昼に使用する場合は発電と同時に、利用するので、言わば自給自足
で賄っていることになり、つまりこれにより電気代を大幅に減少させらるどころか、余った電気を売るようになると、お釣りがかえってきます。
ソーラーシステムを導入することによって、光熱費(電気代+ガス代)をおよそ45%を削減できるというデータがあります。
またもしオール電化を導入した場合は、なんと80%も削減できるのです。
また昼間と朝・夕、ナイトタイムという風に時間帯に分けて電気料金の基準を変えるシステムも併せて活用すれば、更なる節電。
節約にもつながります。使用者の感想では「支払う電気代より、売電額の方が上回る」という効果を実感している方もいらっしゃるようです。
(ちなみに弊社でも「オール電化住宅」を作っております。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

最後に検証すべきなのが「メンテナンス」に対する費用です。
よく「思わぬメンテナンス費用がかかった」という不満が出るようですが、ここで重要となるのが、やはり「ノーメンテナンス」というわけにはいかないということを認識することです。
実は20kw未満の太陽光発電には法的な点検基準や義務はなく、維持管理に関しては設置会社が独自に定めていることが多いのが現状です。
メーカーなどが「10年点検保証」などと謳っていることがありますが、これを鵜呑みにするのではなく、実際にどういった点検を行うのかを事前に入念にチェックする必要があります。
メーカーによっては、定期的に点検をして10年間こまめな手入れをしてくれるところもありますし、取り付け業者でも丁寧な応対を行うところもあります。
つまりメンテナンス費用を極力0に、という発想ではなく、いかに抑えるかという視点に立ってメーカー・設置業者を慎重に選ぶだけでもかなり違いが出てきます。
そしてそれをお客様にご提供できるように私どもも日々の勉強を怠ることのない様に務めて参ります。

「光熱費は一生払い続けるローンのようなものだ」という考え方を耳にしたことがあります。
それを考えると、償却してしまえばあとは負担をかなり軽減できるソーラーシステムは、やはりこれからの時代においてキーポイントとなってくるのは時間の問題でしょう。
最近では住宅購入を検討している方の多くが、特に20代後半〜30代のお施主様でソーラーシステムの設置をご検討なさっている方を多くお見受けします。
それは以上の考え方に基づいた御判断でしょう。

今回は主に費用について考察しましたが、やはりソーラーシステムの根底にある考え方はもちろんエコです。
「エコ」と「費用」についてお考えの方はぜひご相談ください。
私共が誠意をもって対応させて頂きます。
先入観や誤解をゆっくり紐解きながら、これからのお客様の家づくりにとって最善のご提案をしていければと思います。

資料提供:(株)イーステージコーポレーション

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