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2009.6.5

【コラム】エネファーム

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エネファームがいよいよ発売されました。

エネファームは「化学反応」によって熱と電力を作り出すコージェネレーションシステムです。
原理は簡単。まず都市ガスに含まれるメタンから水素(H2)だけを取り出し、それを酸素と合わせることによって化学反応を引き起こすという仕組みです。
燃焼させずにこれらを抽出できるのがポイントです。
この熱(廃熱)を、お湯を沸かすのに使用し、貯湯タンクに60℃ほどの温度で貯めて、いつでも利用できるという、快適性も併せ持ちます。
またバックアップ熱源機という機能も付加しているため、貯湯タンクにお湯が溜まっていない場合でも、暖房や追いだきが可能になります。
今までこの廃熱は海に捨てられていました。そのため発生したエネルギーの利用率が40%に満たなかったのが、これを有効利用することにより利用率80%という数字を実現できたのです。

こういった強みよって享受できる効果は、まず二酸化炭素の削減です。
排出量を45%、質量にして年間1.5tも削減できるといい、これは4年間夏の冷房を我慢して削減できる量に相当します。また、車で年間6000キロ走る距離を自分の足で移動することにもあたります。
次の効果は高い発電能力です。年間にして約3600kWhで、一般家庭の電気使用量の6割を占めます。これを光熱費に換算すると、年間5〜6万円のメリットがあるのです。
さらに太陽光発電と併用すれば、一般的な年間電力消費量を凌ぐ量を自家発電します。

また注目を集めているのが先ごろ始まった補助金制度。本体購入費及び設置工事費のうち1/2を補助、最大140万円の補助金が出されるのです。
この制度と年間の光熱費削減により、使用者の経済的負担も抑えることが望めます。

第4次エネルギー革命とも呼ばれる21世紀において、発電型住宅はトレンドでもあり、取り組むべき課題でもあります。
京都議定書において、1990年を基準として6%の二酸化炭素の削減を全世界に掲げた日本ですが、現状としては2006年において6.2%も増加してしまっているという現実をご存じでしょうか。
日本はアメリカ・中国・ロシアに次いで4番目に二酸化炭素排出量の多い国であり、個人の排出量で見れば世界で7番目に多いといわれています。
できることはまず個人のレベルから取り組んでいくことです。
「太陽光発電」「蓄電池」「燃料電池」は電池3兄弟と呼ばれるこれらのエコ電池で、一人
でも多くの方がエコに取り組むべき時が来ました。

(写真:昨日「東京ガス」のショールームにお邪魔して、研修を受けてきました。その屋上にて実際にエネファームで発電を行っていました。またソーラーパネルも併設しており、W発電を行っていました。)

研修の様子はこちらをどうぞ。(プチ足湯体験してきました。)
【エネファーム研修の様子】

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