「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

シンプルモダン×素材感 家族でつくり、育てる住まい

東京都世田谷区 M様/2015年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・お子様

弊社の駒沢オフィスから程近いところに建つM様邸。
静かな住宅地の一角にあり、白一色の鮮やかな外観が存在感を放っています。
初夏の爽やかな気候のある日、M様邸を訪ね、ご家族の皆さまに家づくりのエピソードと新しいお住まいについてのお話を伺いました。

開口が少なく、すっきりとしたファサード。一見シンプルですが、外壁の白色は柔らかく見える優しい白を選択したり、刷毛引きの仕上げにしたりと、自然でさりげないアクセントを加えています。

建築のプロであるご主人も納得。「住みやすいプラン」が決め手でした。

お子様の成長と共に手狭になったマンションから移り住むため、3、4年前に家づくりを始めたM様。学区の都合で近隣地域に絞って土地を探していたこともあり、希望の土地探しに2年の年月をかけました。そして広さも適当で周辺環境が良く、お子様の学校が近く、少し小高い位置にあり水はけが良い、など理想の条件を満たした土地に出会い、決定されたそうです。

元々建築デザインを仕事にされていたM様は、ご自分で自邸の設計をしたいと考えていました。そして家族と相談しながらプランニングし、ハウスメーカーや工務店等、数社に見積もりを依頼。数週間後、見積もり以外に「こんなプランも提案できますが、いかがですか?」と別案の提案があったのは、弊社だけだったそう。
そのプランをご覧になったご感想は?と伺うと、
「自分でじっくり考えてプランニングしただけに、提案された新しいプランの良さがとても良く分かりました。あらゆる場所に余裕があり、しかし無駄がなく、住み易そうな住まい・・これなら自分が考えたものよりいいと思えたんです(笑)」とM様。

また、インターネットの口コミも決め手のひとつだったそう。
首都圏に大きな地震が来る日も近いと言われている中、お仕事柄「耐震構法SE構法」をご存知だったM様は、ご自分の家を建てる際にはぜひ採用したいとお考えでした。そこで、SE構法を採用している会社数社の口コミを検索して弊社の評判を知り、安心して任せられる会社だと感じたのだそうです。

バリのリゾートホテルで一目ぼれして購入したというJenggalaの食器。理想のイメージを伝えるため、打合せに持ってきてくださったもの。手作りでひとつひとつ形が異なり、その優しい手触りや色味に心和みます。

天井が高く開放的なダイニングキッチン。テラスに面した大きな開口部から光が降り注ぎ、照明がなくとも十分な明るさを確保できます。テラスを挟んで、ガラス越しにリビングを望むことができます。

深い赤のタイルがアクセントになったキッチン。アジア風リゾートモダンを表現する大きな要素となる美しい赤のタイルは設計の赤羽から提案したもので、M様も大変気に入っていらっしゃるそう。敢えてステンレスの天板を採用した点もこだわりのひとつです。

一階と二階の洗面・手洗いはそれぞれ家族用・来客用と用途を分けました。一階の家族用洗面は二人並んでもゆとりのある広さ。M様お気に入りというブルーのタイルは青の宮殿を思わせるような深く美しい青が魅力的で、ここにもアジアンリゾートの雰囲気を感じさせます。二階の来客用は蓮の葉のような柔らかい楕円形の洗面ボウルがご主人のこだわり。

自然素材ならではの質感を生かした、温かみのある住まい。

奥様は大の旅行好き。ご家族で行った思い出深いバリのリゾートテイストを、住まいに取り込んでいます。
最初の打合せ時にバリのお土産の食器を持参され、「こういう食器が似合う住まいを」と仰ったM様に対し、コンサルタントの原は温かみのあるデザインを得意とする赤羽を設計担当として指名しました。
シンプルモダンの空間に深い赤のタイルと木を効果的に使ったキッチンがアクセントとなるLDKは、M様のご要望を体現した空間です。
「アジアのインテリア独特の色味や手作り感、自然な素材感が気に入っていて、モダンな空間をベースとしつつも、その暖かさを取り入れた空間が理想でした。赤羽さんはいつも私たちの要望をくみ取り、ひとつひとつ理想以上の提案をくれました」とM様。
LDK のほか洗面などの水廻りに用いるタイルひとつにおいても、アジアンリゾートをテーマに吟味して選定したこだわりのマテリアルが随所にちりばめられ、丁寧に仕上げられています。

お話を伺う中で何度もM様が仰っていたのは「自然素材の手触り、手作り感」の魅力。アジアンテイストのインテリアには、その素朴な質感や計算して出すことのできない個性ある自然の色味など、既製品では得難い手作りならではの魅力があるとM様は話します。作り手の存在をふと感じるような温かみのあるものをアクセントとして盛り込むことで、モダンな空間でありながらどこか優しく、遊び心のある、居心地のよい住まいに仕上げることに成功しました。

また、壁一面鮮やかなオレンジ色の黒板塗料を塗った寝室は、ご家族のもう一つのお気に入り。壁を使用した「お勉強ごっこ」はお子様の遊びのひとつとなっているそう。黒板塗料を塗る作業はご家族3人で行ったという、まさに「手作り」の空間。こうした思い出を残すことができるのも、全てオーダーメイドの家づくりが実現できる注文住宅ならではと言えます。
将来、算数好きのお子様が壁一面に数式を描く姿を見るのがM様の夢なのだそうです。

一階はご家族の居室や寝室、中庭があります。奥様と娘さんが選んだという水族館のような壁紙は、殺風景になりがちなお手洗いの壁一面にダイナミックに使用。寝室の壁には、娘さんの提案でご家族の手作業によりオレンジ色の黒板塗料を塗り、現在は勉強に遊びにと大活躍しているそう。その他、楽器がご趣味のご主人のための練習用防音室や、ハンモックを吊るして寛ぐテラスなど、ご家族がそれぞれの時間を楽しく過ごすことの出来る工夫が随所に散りばめられています。ご家族の合作といえる住まいづくりには、たくさんの思い出があるそう。

新しいお住まいでの暮らしについてお話を伺っていると、あっという間に2時間。
「全てがオーダーメイドで作れるということは、実は本当にすごいこと。それは手作りだからこその良さで、近所の人も施工中の様子を見て『今時、ちゃんと大工さんが手仕事で作っていらっしゃるんですね!』と言って感心されていました。今の時代だからこそ貴重なことです。ぜひ発展していただけたらと思っています。」
インタビューの最後に、M様からとても有難い励ましの言葉をいただきました。
ご期待に沿えるよう、これからも精進してまいりたいと思います。

M様、この度はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせくださり、本当にありがとうございました。
今後とも、末永くどうぞよろしくお願いいたします。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:原

コンサルタント:原

設計:赤羽

設計:赤羽

現場監督:川島

現場監督:川島

設計担当より

木製の玄関ドアをご検討いただく際、「自然素材なので、ご自身での定期的なメンテナンスが必要」というお話をお伝えした時に、「自分たちで手を入れながら、少しずつ変化していく表情を楽しみたい」と採用を決定いただきました。
メンテナンスフリーの建材も多数ある中で、素材の持つ特徴を理解され、その上でそれを評価し大事にしていく、というスタンスでいらっしゃったのが、とても印象的でした。
約1年、家づくりのお手伝いをさせていただき、そのプロセスをご家族皆様でとても楽しんでくださいました。こだわりと遊び心の詰まった住宅で、これからもご家族皆様の思い出をたくさん作っていただけたら嬉しく思います。

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