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2009.11.28

【コラム】地価公示

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新築をご検討なさる方の多くは、土地からご購入される方は多いと思います。

例えばある土地の購入を検討したとします。その時に一番気になるのはやはり価格ですが、その価格がはたして適正なのかどうかは、土地に関する専門家ではない私たち一般人が何もなしに判断することは難しいところです。その土地の適正な価格を判断するには客観的な目安が必要となります。

とはいっても、土地は「不動産」とよばれるように動かすことができず、形状・面積が異なるといったことに加え、住宅向きや商売向きといった用途や、駅からの距離などいろいろな特性があります。

そこで重要になってくるのが「地価公示」と呼ばれるものです。
そこでまず国土交通省の土地鑑定委員会が、土地周辺の様々な条件を考慮しながら、各地域における標準的な地点を選びます。そして鑑定評価員(不動産鑑定士等)の鑑定評価をもとに、毎月1月1日時点の1?あたりの正常な価格を公示するのです。
これが土地の価値を判断する際に必要な客観的な目安となり得るのです。

この価格は、あくまでも目安であるために、公正さを保ちます。
例えば土地の取引においては当事者に売り急ぎや買い進みなどの特殊な事情があり、それによって価格が変動されることもありますが、この地価公示はそう言った特殊な事情を考えない、通常の取引で成立すると認められる、正常な価格です。

算出に当たっては、現在どんな建て物があるか、どのような利用方法かなどは前提となりません。また、地価公示価格は建物や、使用・収益を制限する権利がない、つまり土地のみ(更地)の本来の価値を示した価格です。

また公示される内容は、その土地の形状、周辺の状況、駅までの距離やガス・水道・下水道の整備状況など詳細を示し、そういった条件の土地がいくらかということです。

例えば取引したい土地があるとすれば、その土地と公示地点を比較します。公示地点よりももっと駅に近いから高い、道幅が狭いから安いといったことを比べることでおおよその価格を判断することができます。

地価公示は、土地売買の目安になるという以外にも、道路用地の買収や、不動産鑑定士が鑑定評価を行う時にも活用されています。相続税評価や固定資産税評価の目安として、また企業会計における資産の時価評価にも活用されています。

この地価公示はホームページなどでもご覧頂くことができます。
新築を土地探しから始められる方は一度、是非ご覧になってみてください。

ホームページ:http//tochi.mlit.go.jp/
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