2026.10.28
テラジマアーキテクツとともに住まいづくりを担う、協力会社・職人のネットワーク「建心会」。2026年に発足20周年を迎えました。
この節目に、日々の現場を支える関係を、職人と社員の声から振り返ります。紹介するのは、2026年2月に実施した社内アンケートと、同日に行った職人へのアンケート・ディスカッションで寄せられた意見です。
長い付き合いの中で育まれた強みと、これからも良い仕事を続けるために必要なこと。双方の声には、日々の家づくりに根ざした実感が表れていました。
社内アンケートで建心会の強みを尋ねたところ、回答した19名のうち13名が「連携」、12名が「テラジマの仕様への理解」、11名が「技術」を選びました。「協業年数の長さ」は10名、「誠実さ」は9名が挙げています。
自由回答には、職種を越えた連携が見えるエピソードも寄せられました。
例えば、階段の製作にあたり、木材会社が大工や鉄骨会社と直接やり取りし、設計意図を踏まえて段取りや施工方法を詰めてくれたこと。異なる職種の作業が重なる場面で、職人同士が声をかけ合い、順序を調整してくれたこと。
社員の回答からは、それぞれが担当する工事に加え、ほかの職種の動きも見ながら、一棟を完成させようとする姿勢が伝わってきます。
職人側からも、顔見知りの相手と仕事ができることや、納まり・進め方について意見を出しやすいことが、建心会の良さとして挙げられました。
建心会総会や懇親行事には、現場では会う機会の少ない職種とも交流できる利点があります。また、総会や勉強会でテラジマアーキテクツの理念や今後の方向性を直接聞けることを、安心につながると捉える声もありました。
一方、親しさゆえに「なあなあ」になることへの懸念や、新しく加わる業者が入りにくい面を指摘する意見もあります。顔の見える関係を大切にしながら、互いに甘えすぎず、新たな仲間にも開かれた会であること。その両方が求められています。
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※職人へのアンケートと同日のディスカッションの内容を、テーマ別に編集・要約したものです。人数や割合、意見の順位を示すものではありません。
社員の回答には、職人の経験や提案に助けられた場面もありました。
改修工事で、以前の工法と現在の仕様をどう組み合わせるか迷ったとき、新旧の造りを知る大工が一緒に解決策を考えてくれたこと。図面だけでは伝わりきらない納まりについて、職人から確認や提案があったこと。材料を使って形を示してもらい、その場で疑問が解消したこと。
こうしたやり取りには、設計と施工の知識を持ち寄る関係が表れています。
さらに職人側からは、完成した住まいを見学する機会や、職種ごとの勉強会を増やしたいという提案もありました。自分の担当範囲を越えて建物全体を知り、技術や工夫を学び合うことへの関心もうかがえます。
今回集まったのは、評価や感謝の声だけではありません。工程・仕様の早期共有、図面の精度、余裕のある工期、情報伝達の改善など、日々の仕事に直結する課題も挙げられました。
社員からは、設計段階から職人の意見を取り入れることや、職人の声を社員研修に活かすこと、部署を越えて接する機会を増やすことなどの提案がありました。また、適正な支払いと工期、安定した発注、相互の敬意を、会社が守るべき約束として挙げる回答もありました。
親しい関係があるからこそ、仕事の条件や役割を曖昧にしないこと。経験や技術に頼るだけでなく、それらを十分に発揮できる環境を整えること。長年の協働を続けていくうえで、向き合うべき課題です。
今回の声から見えてきたのは、建心会の強みが、個々の技術と、日々のやり取りを通じて築かれた関係の両方にあるということでした。
2026年には、20周年を記念したロゴも制作しました。職人集団がスクラムを組む姿を表したロゴには、ともに住まいをつくる一体感が込められています。
20周年は、これまでの歩みを振り返るとともに、次の協働を考える節目でもあります。テラジマアーキテクツは、建心会の皆様とともに、これからも上質な住まいづくりに取り組んでまいります。
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実施時期:2026年2月
対象・方法:社員へのアンケート、建心会の職人・協力会社へのアンケートおよび同日のディスカッション
社内アンケート回答数:20件(設問ごとに回答数は異なります)
本文中のエピソードや意見は、回答・発言の趣旨を変えない範囲で編集・要約しています。改善要望・提案には、未実施の内容を含みます。