カリフォルニアでの暮らしを経験したご夫婦とお子さまの3人家族のための戸建てリノベーション。
既存の中古住宅を購入し、住まいの随所にこだわりを詰め込んで、上質で機能的な空間へと生まれ変わりました。
奥さまが強く希望されたのは、海外生活を思い出させるデコラティブな框扉のキッチン。色合いは白に近いグリーンで微調整を重ね、品よく柔らかな印象に仕上げています。
一方、洋服がお好きなご主人は、木目調の上質なウォークインクローゼットを希望。使い勝手や収納の分類まで細かく設計されています。
また、リビングには天窓からの光を取り込むため、階段とLDKの間仕切りをガラス扉に変更。鉄骨造のため階段自体の移動は叶わなかったものの、視線の抜けと光の広がりを工夫でカバーしました。
2階には家族それぞれの個室に加えて、スタディスペースやピアノを置くライブラリーコーナーも設け、家族の時間も個の時間も大切にできる間取りを実現しています。
各空間に込められた想いとこだわりが調和し、暮らしにフィットする住まいが完成しました。
「白く仕上げたい」というご要望を反映し、建具や壁の色味は明るいトーンで統一。帰宅後すぐに手を洗えるよう、コンパクトな洗面台も設置しました。
トップライトの光がLDKへ届くよう、壁の代わりにアルミフレームのガラス扉を設置。
手すりは握りやすさを重視し、木製で角型に仕上げています。
階段室とLDKの間に透過性の高いガラス扉を設置することで、トップライトからの光がリビングまで届くように計画。ガラス越しに視線も通り、階段を上り下りする家族の気配がやさしく伝わる空間に仕上がりました。
空間全体は、キッチンの框扉と調和するよう、落ち着きのあるトーンで統一。
視線が奥まで抜けることで、実際の広さ以上に開放感のあるLDKが生まれ、家族の会話や時間が自然と広がる、穏やかで上質な暮らしの舞台となっています。
「タイムレス・エレガンス」をテーマに奥様が思い描いた、框扉のデザインが特徴的なキッチン。
色は白に近いグリーンで、塗装の微調整を重ねた絶妙なニュアンス。モック社製のキッチンに、使い慣れたオーブンなどの機器を組み合わせました。
階段室との仕切りには、フレームが繊細なガラス引き戸を採用。
自然光をやさしく通しながら、視線が抜ける心地よい階段まわりに仕上げました。
階段下にはワインセラーの設置を想定したオープンな空間と、掃除用具や日用品などをさっと仕舞える収納を設け、限られたスペースも無駄なく活用。
意匠性と機能性を兼ね備えた、住まいの中の“名脇役”です。
お施主様のイメージ通りの洗面台を実現するため、長細いタイルと間接照明をあしらって仕上げました。白一色で揃えたガラリ付き扉も、探し出したこだわりのアイテムです。奥には家事室、バスルームがあります。
既存の天窓をそのまま残して計画した2階廊下。
自然光のあふれる心地よい空間です。
天窓のある廊下の一角に設けた手洗いスペースとトイレ。自然光と白い内装が心地よく調和しています。家族用のプライベートな空間です。
クロスやカーテンの色味にも丁寧にこだわり、くつろぎの時間を過ごせる空間に。
上品で落ち着いたトーンでまとめた主寝室です。ウォークインクローゼットを併設しています。
既存の一室をWICに。ご夫婦の衣類をすっきりと収められるよう、細部まで綿密に設計しました。
木目調の面材でまとめられた空間は、見た目も使い勝手も妥協なしです。
日当たりの良い子ども部屋。造作のデスクを備えています。
カーテンはお子さま自身で選んだお気に入りの柄で、個性が光る空間に。
ご家族の「学びの場」として設けられたライブラリーコーナー。
書斎としても使えるよう計画され、息子さんが習うピアノもこちらに設置されています。