「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

風が抜けるLDKで家族が生活を楽しむ家

東京都 Y様/2013年 お引渡し
ご家族:3人

都内の閑静な住宅地に建つY様邸。
お邪魔すると、お子様が自分の部屋の窓からひょっこり顔を出して出迎えてくれました。
この日のインタビューをとても楽しみにしてくださっていたというお子様も交え、家づくりを振り返ってそして現在の暮らしについてのお話を伺ってまいりました。

自由度の高い暮らしを求めて。きっかけはお子様のひと言でした。

以前はタワーマンションにお住まいだったというY様ご家族。
多趣味なご主人は休みの日にはサーフィンや釣りへ出かけます。しかし、マンションの駐車場で道具の出し入れや後片付けをする度に窮屈さを感じ、少しずつ「もっと自由度の高い暮らしをしたい」と思うようになったといいます。

そして、ご夫婦で共通していたのは、エアコンに頼らない暮らしへの憧れ。
利便性の高い場所にあったマンションは幹線道路にも近く音が気になることから、窓を開けて風を感じることはできませんでした。
そのため、家にいてもなんだか落ち着かずストレスを感じていたというご主人は、休みの日に家にいる時間はほとんどなく、朝早くから夕方まで外出していることが多かったそうです。

そんな中、家づくりを始める大きな後押しとなったのは「一戸建てに住みたい!」というお子様のひと言。お子様はその理由を「テレビで見る一軒家での暮らしがとても楽しそうだったから」と笑顔で答えてくれました。
その後、本格的に家づくりをスタートされ、条件に適う土地を見つけたY様は、まずハウスメーカーに相談へ。何度も展示場へ足を運び、いくつかのメーカーから提案を受けました。
しかし、出てきたプランは「なんだか決め手に欠ける…」そんな印象を持ちながらも打ち合わせを進めていたそうです。

風が抜けるリビング。天井が高く、ハイサイドライトからはいつでも空を望める。都市の住宅地に建つとは思えない開放的な空間が広がる。

ひと目ぼれしたプラン。思いも寄らないアイディアがそこにはありました。

そんな時にご覧なったのが、テラジマアーキテクツのホームページ。
デザイン性と耐震性を兼ね備えたテラジマアーキテクツの家づくりに魅力を感じたというY様はすぐに相談に行き、提案を受けることに。

数週間後、出てきたプランを見てびっくり。
「夫婦共にそのプランに一目ぼれでしたね」と奥様。土地の形状を最大限活かし、趣味を楽しむ工夫もある…これまで受けてきた提案には全く無かったアイディアがそこにはありました。

Y様の土地は密集した住宅地にあり、南側には道路、北側にはマンションがあります。その中でプライバシーを確保するため、外に対しては閉じて、中央に中庭・グレーチングバルコニーを配し、中に対して開くー中庭を通じて全ての部屋が緩やかにつながる住宅をご提案。
1Fには外から直接アクセスできるご主人専用の納戸を設け、サーフィンなどから帰ってきたらすぐに入れる位置に水回りを計画しました。

「敷地の正面が南向きのため、他社からは南側にバルコニーとつながる大きなLDKを設ける提案がほとんどでした。マンションに住んでいた時に南向きの部屋の日差しの強さや北側の部屋の暗さを体験していたので、中庭が南と北をつなぐことで、北側の居室にもしっかりと光を届け、室内を風が抜けるイメージがとても良かった。1Fの動線も本当によく考えられているなと思いました」

リビングからグレーチングバルコニー越しにダイニングを望む。青空が気持ちよく広がる。

打ち合わせが終わってしまうのが寂しかった。

間取りについてはこだわりをお持ちだったご主人。一方、「家で一番長い時間を過ごすのは妻なので、妻の過ごしやすいようにしてほしい」というご主人のご意向で、内装については奥様が中心となり進めました。

「打ち合わせは本当に楽しかったですね。設計の鴨下さんは女性目線で様々な提案をしてくれました。家事のしやすさ、片付けのしやすさ、生活用品が見えない工夫…こちらが気付かないような細かな所まで目を配って考えてくれましたね。キッチンの天板も最後まで悩みましたが、鴨下さんに勧められたステンレスにして大正解でした!お手入れが楽なので、キレイな状態を保っています」と奥様。

奥様が打ち合わせを楽しまれていたのには、もう一つの理由が。
「打ち合わせをしていた青山オフィスの周りにはインテリアショップやショールームがたくさんありますよね?打ち合わせが終わると色々なショップを巡ってはイメージを膨らませていました。すべての打ち合わせが終わってしまう時は、それももうできないと思うと、とても寂しかったです」

「現場監督の今村さんの対応からは、誠意が伝わってきました」と振り返るのはご主人。「現場には何度も足を運びましたが、現場で疑問を持ったことにはすぐ説明が返ってきますし、修正にも一つ一つ丁寧に対応してくれました。現場は耐震性が高いだけあって基礎や骨組みがしっかりしていて、圧倒されました!長い時間をかけての工事となりましたが、その分職人さん達が丁寧に仕事をしてくださっているのがわかり、安心できました」

中央のグレーチングバルコニーがLDKをゆるやかにつなぎ、適度な距離感をつくり出している。プライバシーも保たれているため、この日もお子様のプールを出して遊んでいたそう。

リビングの先に子供部屋を見通す。子供部屋の入り口はリビングに隣接している。上部はお子様お気に入りのロフトスペースにつながる。

サーフボード、釣り、アウトドア…ご主人の趣味が詰まった納戸。サーフボードを収納するスペースは地面の高さを下げることで、ロングボードも立てかけることができる。

どこにいても風が抜け、青空が楽しめる。家で過ごす時間が長くなりました。

Y様のお宅に伺ったのは、猛暑が続いていた8月のある日。
驚いたのは、風が抜けるLDKの心地よさ。記録的猛暑が続く中で、なんとエアコンをまだ3回しか使っていないそう…!
「理想の『エアコンに頼らない暮らし』が実現しました。天井が高く、LDK のつながりが開放的。どこにいても風が通り空が見え、本当に居心地がいいので、家にいる時間が長くなりました。休みの日に1日中家にいるなんて、今までは考えられませんでした(笑)」
ご主人が休みの日には、庭の植物の手入れや掃除、家に関する様々なことをイベントのように家族で楽しんでいるそうです。

そしてこんな思わぬ効果も…。
「以前、妻は家が苦手で外出しがちでしたが、家にいる時間が増え、家での生活を楽しむようになりました。これまでより料理に時間をかけるようになったので、料理の腕がレベルアップしました。嬉しいことばかりです(笑)」とご主人。
「自分の部屋のロフトがお気に入りです」お子様も満面の笑みで続きます。「自分だけの居場所みたいで嬉しい。色んなことが出来るこの家が好きです」

「これから家づくりをされる方は、依頼先を選ぶ上で妥協しないことが大事だと思います。私達は妥協しなくて本当に良かった。建築家は潜在的なニーズを引き出してくれます。安心して家づくりをお任せできるパートナーとつくった大満足の我が家です」
ー空を望み、風を感じながら、家族が生活を楽しむ住まいです。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:原

コンサルタント:原

設計:鴨下

設計:鴨下

現場監督:今村

現場監督:今村

設計担当より

LDKからロフトに続く高天井に降り注ぐ明るい光。中庭を介して通過する風は心地良く、空調に頼らずとも自然換気で満足できる空間になりました。ベースはシンプルモダン、スパイスとして西海岸の温かみのある雰囲気が出せたのではないかと思います。
ご主人がアウトドア、特にサーフィン、釣りの趣味をお持ちでしたので、その部分についてはお打合せの場でご主人に道具の話をお聞きしながら収納細部を詰めていきました。仲良し家族の風通しの良い関係を建物で表現したら…念頭に置いていた課題、解の一つとなる物件でした。

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