「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

二つの庭がつくるゆとりのある住まい

神奈川県 N様/2014年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・お子様1人・ご両親

静かな住宅地の中で、秋空に映える白一色の外観が目を引くN様邸。
ここではご夫婦と元気な男の子、ご両親が仲良く暮らしていらっしゃいます。
お引渡しから半年が経ったある日、お忙しいお仕事の合間を縫って奥様にお時間をいただき、家づくりのこと、現在のご家族のご様子など、様々なお話を伺ってまいりました。

インタビューの様子。高い吹き抜けが抜群に開放的な、心地よいリビングにて。

南側に隣接する6階建のマンションからの視線を遮りつつ、採光を確保するにはどうしたら良いか、試行錯誤を重ねました。

ご提案の回数はなんと17回。検討に検討を重ね、満足のいくプランを完成させました。

以前の住まいは建築家によるデザイン住宅。建築のコンテストにて受賞歴を持つほどの美しい邸宅でした。
しかし見た目は気に入っていらしたものの、使い勝手に不満を感じることが多く、断熱材もほとんど入っていなかったためあまり快適ではなかったそうです。

そこで今回N様が希望されたのは、デザインと機能性を両立した住まい。
また、高齢のご両親との同居に配慮されていること、庭があり開口部が大きく開放的であること、などを条件としていました。

いくつかの会社を回って検討される中で、ご主人の愛読誌「モダンリビング」にて弊社が設計施工を手掛けたSH邸の紹介記事をご覧になったのが、弊社を訪ねてくださったきっかけでした。SH様は偶然にもご主人の大学の先輩。
驚いて弊社のウェブサイトを開くと、ちょうどSH様にてOB訪問見学会が予定されていたため、すぐにお申込みいただいたのだとか。
OB訪問見学会にご参加いただき、SH様がデザイン、機能面共に大満足されているご様子を見て、弊社に強いご興味を持ってくださったのだそうです。

N様邸のプランニングにおいて特に課題となったのは、建築地南側に隣接する6階建のマンションからの視線をいかに遮るか、でした。設計担当やコンサルタントは何度も現地に足を運んで周囲からの目線を計測し、開放感とプライバシーを両立したプランをご提案。都度修正を重ね、なんと17回ものご提案の機会をいただきました。

異例とも言える長期にわたるプランニングを振り返り、「他社の営業さんと違って、コンサルタントの深田さんが全然急かしたりしないから、焦らずじっくり検討できました。もし急かされていたら諦めていたかも知れません…」
と奥様。

実際に邸宅内をご案内頂く中で、「ほら、家の中のどこにいても、ほとんどお隣のマンションが見えないんですよ。これだけ窓が大きくてたくさんあって明るいのに!」と嬉しそうな奥様のお姿がとても印象的でした。
妥協せず時間をかけてじっくり検討を重ねたからこそ、ご満足いただける家に仕上がったのではないでしょうか。

一般的な住宅より低めに設定された階段。実用性だけではなく、デザイン性に優れたスケルトン階段は大空間を引き締めるアクセントに。

竣工時の写真。リビングからダイニング、キッチンに向かい左右に広がる大開口から、終日光が注ぎます。この開放感は圧巻。

キッチンは作業中の手元がダイニング側から見えないよう配慮されています。作業スペースにもゆとりがあり、収納もたっぷり。女性目線が活きた、使い勝手の良い構成になっています。

玄関脇に設けた手洗いスペースは遊び盛りのお子様の衛生面を気遣っての奥様ならではの工夫のひとつ。

多忙な中での家づくり。女性設計士ならではのアドバイスと、設計施工一貫体制による対応の早さに助けられました。

ご多忙なご主人に代わり、設計のお打ち合わせには毎回奥様が一人で参加されていらっしゃいました。
小さなお子様もいらっしゃる上にお仕事と家づくりを両立されるのはさぞかし大変だったことと思いますが…

「動線や収納のことについて、設計担当の山田さんは女性ならではの目線で機能面と意匠を両立した的確な提案をくれました。女性同士、意志の疎通がしやすくて打合せはいつもスムーズ。ひとりで考えるのは大変なこともありましたが、とても助かりました」とのご感想。
詳しく伺うと、お住まいの至るところに、女性目線のこだわりを見つけることができました。

例えば、デザイン性に優れたアイランドキッチンを避けたのは、生活感のあるものをリビングから見えないようにするため。また、スキップフロアなど床に段差を設けるとおしゃれな印象になりますが、日頃の簡単な清掃をお掃除ロボットに任せることができるよう、敢えてフラットな床としました。こうした工夫は、日々忙しく仕事と家事を両立している女性には嬉しいもの。
「隅々まで良く考えられている!」と、奥様のお友達にも評判なのだそうです。

そして、階段にもN様ならではのこだわりが。
「仕事で障がいのある方のための施設に行くことがあるのですが、施設の階段は通常に比べて低めの高さに設定されています。通常住宅では採用することがない高さですが、それにより近づけるよう、低めの設定にしてもらいました。あと、触った時にひんやりとしないように、手すりに木を貼ってもらったのもこだわったところです。階段と色を揃えて、見た目もきれいになるように」
ご家族への配慮をかたちにした、素敵な工夫ですね。

また、施工については「山田さんは現場監督の川島さんとも常に連携して動いてくれるので、修正があっても、現場への反映が早いのが本当に良かった。現場の職人さんのお仕事ぶりも丁寧な印象だったと、主人も話していました」とのご感想もいただきました。
N様と設計士の間で生まれたアイデアをより良い形に仕上げていくことができたのは、設計施工一貫体制による密な連携と、「建心会」の家づくりへの真摯な姿勢に支えられたものであったようです。

ご家族の憩いの場であり、お子様の遊び場となっている広々とした前庭。奥にはまもなく届くキャンピングカーのための広めの駐車スペースが確保されています。

キッチン上の窓は子供部屋に通じています。なんとこの窓越しに、お子様とご主人がボールを投げ合ってドッヂボールをされることがあるとか(!)

中庭にはテニスの練習器具。今はお子様専用のスペースとなっていますが、お子様が大きくなったら家具を置いて、アウトサイドリビングに…とお考えだそうです。

中庭と前庭がつくる開放的な空間と、ゆとりのある楽しい暮らし。

新しいお住まいでの暮らしを始めて約半年。N様は家で過ごす時間が格段に増え、毎週のように庭で焼き芋をしたり、天体望遠鏡を買って天体観測を楽しんだりと、ご家族そろっての楽しみを満喫されていらっしゃるとか。
そして庭先の駐車スペースには、間もなくアウトドア好きのご主人念願のキャンピングカーが届くそう!
「本当は白い車にしようと思っていたけど、黒のほうが家の外観に似合うかなと思って、黒を注文しました!」とご家族で到着を楽しみにされているご様子でした。

お気に入りの場所は?と伺うと、「中庭とリビング。とにかく明るいし、子どもの遊び場にもなっています」と奥様。
中庭を見ると、テニスの練習器具がぴったりと収まっていました。お子様が毎日の練習に使用するそうで、ボールが外に飛んでいく心配もなく、思う存分練習に打ち込むことができそうです。
その他、リビングの高い吹き抜けを利用して、ご主人とお子様がドッヂボール(!)をしたり、スケルトン階段ごしにスポンジ素材のフリスビーを投げたり、と男の子ならではの大胆な遊びをされることもあるそうで…
「多少の傷は、それも味かな、と思うことにしています(笑)」とおおらかに笑う奥様のご様子から、のびのびと育つお子様を見守る、ご家族の楽しい日常を垣間見ることができました。
新しい家が作るご家族の楽しい思い出がこれからも増えていくであろうことを予感しつつ、またひとつの素敵な家づくりに携わることができたことを嬉しく思う、そんなインタビューとなりました。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:深田

コンサルタント:深田

設計:山田

設計:山田

施工管理:川島

施工管理:川島

設計担当より

ご夫婦ともに日々忙しく働かれている状況の中で、心からくつろげる居住環境を整えることが第一の目的であったかと思います。
アウトドア好きのご主人、家事とお仕事を両立されている奥様、遊び盛りのお子様。
弊社営業とお客様の間で行われたお打ち合わせの中で、それぞれが快適に過ごせるような構成に辿りついたのだと思います。
奥様は勉強熱心でいらして、特にキッチンや収納に関しましてはこちらより情報が多く設計するなかで、大変勉強になりました。

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