「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

理想だった「カーテンの要らない家」

緑に囲まれたナチュラルモダンハウス

東京都渋谷区S様/2020年7月竣工
家族構成:ご夫婦

S様の邸宅に撮影のため訪問したのは、竣工から約1か月が経つ平日の午後でした。「都心でも緑を感じられる住空間を作りたい」というご要望から生まれたリビングダイニングには、ルーバーが和らげた夏の日差しがバルコニーの樹木の美しい影を落とし、酷暑を忘れるような爽やかな光景が広がっていました。
コロナ禍の混乱した状況下で新居での暮らしをスタートされたS様は、ご夫婦ともに在宅勤務。それぞれ働き、ともに食事をする、ほぼすべての時間をこの住まいで過ごすことになりました。「建て始めた時には想定していなかった状況ですが、この開放的な家のおかげでとても快適に過ごせています」と笑う奥様は、今回の家づくりにとても満足していると話してくださいました。

仕事と生活を両立し、心地よく過ごせる空間はどのようにして生まれたのでしょうか?
後日、テラジマアーキテクツ初のZoom取材を実施。ご多忙の中お時間をいただき、S様ご夫婦にお話を伺いました。

希望の立地、環境、間取り、ペットとの暮らし

そのすべてを叶えるために注文住宅を選択

Q.家づくりのきっかけを教えてください。

家を購入するにあたって、私たちの希望は3つありました。

まず、「犬や猫を飼えること」。ペットと暮らすことがひとつの夢でした。

二つ目は、「日当たりとプライバシーの両立」です。二人とも仕事が好きで、平日は帰りが遅くなることが多いので、休日には十分にリラックスできる住空間が必要だと考えていました。マンションでは窓を開けると隣家と向き合ってしまうことが結構多いんですね。カーテンをしてしまうと外が見えなくて閉塞的になってしまうし、日照も遮られてしまう。家を購入するなら、プライバシーを守りつつも開放感のある住まいにしたいと考えていました。

そして三つ目は「自分たちの暮らしに合った立地であること」です。
家は大きな買い物ですので、住んだことのない場所に決めるのはリスクが高すぎる、と感じていました。私たちは結婚してから7,8回は引っ越しをしていますが、いつか家を購入することを見据えて、気になる場所に実際に部屋を借りて住んでみる、という「実験」を重ねてきたんです。その中でどんな場所が自分たちの暮らしに合うのか、を考えて最後に住んだのがこの近くでした。この辺りは職場から近くて、二人が好きなお店が近くにいくつもあります。都心にも関わらず大きな公園もあり、のびのびとした土地柄が気に入りました。

でも、この周辺に限定してマンションを探すと数が限られてしまいますし、ペットが飼えて日当たりの良い、プライバシーの守られた住まいとなると、さらに少なくなります。条件に合う家を見つけることが難しかったので、それなら自分たちで建てよう、ということになりました。

Q.建築会社はどのように探しましたか?

主にインターネットですね。
最初は土地を購入した不動産会社の系列のハウスメーカーで建築の相談をしましたが、その会社では提案に対し、ほとんどカスタマイズが効かないことがわかりました。一つ目の条件として、私たちにとっては自由に作れるということが重要でしたし、一緒に作りあげるという姿勢のある会社がいいと考えるようになりました。

また、二つ目の条件はデザインです。長い時間を過ごす住まいを作るのですから、「いいな」と思える世界観を持った会社が良いと思っていたんです。いくつかポートフォリオを見て、好きな会社をピックアップしました。

三つ目の条件は、建物の安全性、耐久性です。
素人には調べるのが難しい部分でしたが、いくらデザインが素敵でも品質面で心配になるような会社は避けました。予算とのバランスを見ながら、安心して暮らせる住宅を作っている会社を探しました。

想像していなかった「プライバシーが確保された、カーテンの要らない家」

予想を超える提案に驚きました

Q.テラジマアーキテクツを選んだ理由は?

テラジマアーキテクツを知ったのは、友人が家づくりをしたときに、良い提案をしてくれた会社がある、と紹介してくれたことがきっかけでした。

デザインが好みだった5社の設計事務所に「都会だけど緑に囲まれて暮らしたい」という要望を伝えて提案を受けましたが、決め手になったのはまず、プランそのものの魅力です。最初の提案がとにかく素晴らしかったんです!建築家の深澤さんのプレゼンの中で、「カーテンの要らない家」という言葉に揺さぶられました(笑)

プライバシーが保たれているのにカーテンが要らない家、なんて、私たちのアタマのなかになかった。そんなことできるんだ、と二人とも驚いて。私たちの予想を超える形でご提案くださったんですね。例えば、中庭の見せ方や、L字のベランダ・・・ 空間のイメージのCGパースを出してくださったときに、「あ、これがいい!」と一目で気に入りました。

また、ずっと案内してくれたコンサルタントの深田さんのお人柄も決め手のひとつです。深田さんは他の会社の営業さんと違って全然押してこないし、安心感がありますよね。竣工後の今でも、美味しいお店の情報をお伝えしたら「早速行ってきました!」なんて連絡をくれたりして、やりとりしているんです。ずっとお付き合いできる、誠実な方だなぁと感じています。

安心感といえば、一気通貫でデザインから施工まで対応してもらえる会社の体制も魅力でした。設計と施工管理だけではなく、現場の職人さんまで施工会社と連携している、ということがほかの会社ではありえなかった点でしたね。

設計士のリーダーシップに導かれて

スムーズに進んだ家づくり

担当してくれた設計士の鴨下さんの対応は極めて素晴らしかったです。常に期待を超えた対応をしていただきました。本当に鴨下さんでよかったです。

期待を超えていたポイントは2つあって、一つはスピードです。お願いや質問などメールで送ると、回答がものすごく速い。しかも、それは専門的な知識と経験に裏付けられた回答であることがよくわかりました。

もうひとつはデザインの選定能力、センスの部分です。私たちに親身に寄り添ってくれて、まず「言いたいことは分かりました」と一旦受け止めてくれた上で、それを叶えてくださるパターンか、「こういうやり方もありますよ」と別案をご提案をいただくパターンがあって。その別案では、私たちの期待を超えるご提案を毎回いただいていました。

仕事が忙しい中での家づくりでしたが、スムーズに進むように鴨下さんが完璧にたずなを引いてくれて、私たちにとって優先順位の高い部分はじっくりと検討する機会をくださったり、反対にそうでもない部分はある程度リードして決めてくださったりしたので、負担なく進められて大変ありがたかったですし、納得感もありました。

鴨下さんだけではなく、施工管理担当の浦さんも大変対応が速い方でしたね。そして、こちらの要望に満額回答しようと受け取ってくださる方。リクエストした部分は必ず次に現場に行くと直っていました。細かい部分の要望についても聞く耳を持ってくださるし、面倒くさがることもなくすぐ対応してくださるので、ものすごくありがたかったですね。

職人の皆さまには最初のご挨拶でお会いしましたが、皆さん大変礼儀正しい方だというのが印象的でした。私たちより年上の方が多かったのに、丁寧にあいさつしてくださって。
施工中黙々とやってくださる様子に、ああプロだなと感じましたし、仕上がりが素晴らしい。隅から隅まで細かくきれいにできているなぁと暮らしていて思います。

出来上がったのは思い描いていた以上にたくさんの光が入る、開放的な空間でした。これからの暮らしが楽しくなりそうだなぁと感じたのが印象に残っています。

理想だった「緑が見える開放的な住まい」が形に

暮らしもアクティブに変化

Q:新居での暮らしはいかがですか?

この家では、どこにいても空が見えます。リビングは特に、食事をしていても寛いでいても、いつでも青空が見える。それがとても楽しいんです。

コミュニケーションをとりながら料理できるキッチンも気に入っています。賃貸のマンションだと独立した空間になっていることが多いと思いますが、夏は暑いし、冬は寒くて、キッチンが快適なことってあまりないですよね。今は夫婦とも在宅勤務をするようになって、家で3食ご飯をつくるので、キッチンにいる時間がとても長くなったのに、キッチンにいるときのかつての不快さはなくて、リビングで過ごしている時と同じくらいの快適さがある、というのがすごくありがたいと思っています。

実はLDKが一体になると、匂いは大丈夫かな?と心配していたのです。以前一体型の賃貸に住んでいたこともあるのですが、キッチンで魚を焼くとLDKに匂いが蔓延するという悩みがありました。
この家ではそれが全くないんです。空気の循環がいいんですね。とても驚いています。

この家で暮らすようになって、毎日が楽しくなりましたね。
朝ベッドルームで起きて、寝室から出たら「この階段やっぱりかっこいいなぁ」って思って、ロールスクリーンを開けたら目の前が緑で「気持ちいいなぁ。光も入るし、青空もみえるなぁ」って。しみじみと日々を楽しんでいます(笑)
そして何故か早く起きるようになり、ウォーキングをするようになり。植物の水やりや掃除をするようになり・・・
気に入ったデザインと自然が感じられる空間が、やる気を起こさせてくれるのかな、と感じています。

今後は念願だった犬や猫を飼いたいです!
あと、コロナ禍はまだ続くと思いますので、家でできるエクササイズのための環境を整えたいと思っています。
筋トレやピラティスのオンラインレッスンなどに使える部屋を作りたいな、と。トランポリンも、身体にすごくいいらしいのでやってみたいですね。

中庭にはテーブルやチェアを用意して、お茶したりランチしたりしたいね、という話もしています。これも今まではできなかった、この家ならではの楽しみです。

自分の好きなものの「軸」を見つける

Q. 理想の住まいを叶え、暮らしを楽しんでくださっているご様子、とても嬉しく思います!

家づくり成功の秘訣は何だと思いますか?これから家を建てる方に、アドバイスをお願いします。

たくさん実例を見たほうがいいと思います。特に雑誌、instagram、Pinterestとかね。
ビジュアルのイメージをたくさん持つと、建築会社との話がしやすいし、家族間でもイメージが共有しやすくなります。これは鴨下さんからのアドバイスでもありました。
統一感がなくてもいいから、好きだと思うものを探してください、と。

実は、色々な場所を移り住んでいた「実験」期間の7~8年の間に、気に入った画像をスクリーンショットで保存して、フォルダにためていたんです。それをあとで見てみたら、自分の好きなものがどういうものなのかわかりました。それを言葉にすると、家づくりの「軸」となります。その「軸」があると、よりよい家づくりができるんじゃないかな、と思っています。

特にお気に入りの場所を
教えてください

リビング:
ご夫婦ともにお気に入り、と話すのは、3面窓に囲まれたリビングルーム。LDKではリビング部分のみ高天井に設定。ソファに腰掛けると、その開放感を堪能できる。
テレビ背面のアクセントウォールは当初想定していなかったが、設計の鴨下の提案で設置したもの。大変気に入っているそう。

キッチン:
LDKは中庭を囲むL字型の構成となっている。
リビングで寛ぐご主人との会話を楽しみながら料理ができるのがうれしい、と奥様。目の前には中庭が広がり、開放感もある。

階段と中庭:
1階寝室から廊下に出たところ。階段のデザインが、ご主人の気分を上げてくれるそう。
また、中庭の塀の高さは室内のプライバシーを保ちつつ開放感を損なわないように、と現場で打ち合わせをして細かく設定。隣家は遮りつつ、青空が望める。

寝室(竣工時の写真):
寝室の環境にはこだわりがあったというご主人。快適に過ごせるよう、エアコンの位置等に配慮した。起きてすぐに目の前に美しい木の姿があり、季節のうつろいや気候の変化などを体感できる、心地よい寝室。

担当スタッフ紹介

鴨下 菜穂

鴨下 菜穂

浦 茂嗣

浦 茂嗣

深田 直

深田 直

設計担当・鴨下より

折しも新型コロナウィルスの流行により在宅時間が長くなり、自然とのつながりを感じる「バイオフィリックデザイン」が住宅に於いても注目を集めています。
自然と持続的に関わり合い、気力を回復したり、ストレスを軽減したり、生産性を向上させる。その機能を取り入れた住空間に仕上げることが出来たと感じています。

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