「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

家族の豊かな時間を紡ぐ

庭を囲んだ二世帯住宅

東京都武蔵野市I様/2018年8月竣工
家族構成:ご夫婦・子ども2人

I様邸に伺ったのは、竣工後2年目の定期点検の日でした。迎えてくださったのは、変わらない笑顔のご夫婦と、背が伸びてすっかり頼もしくなった息子さん。そして住まいはI様の暮らしとともに育ち、更に素敵な空間に変化していました。
家づくりに費やした日々は約7年間。それはあまりにも長い時間で疲れてしまったけれど、満足のいく家が建ったし楽しかった、とご夫婦は振り返ります。住み始めてから1年半後には新型コロナウイルスの感染拡大により自粛期間を経験されましたが、そんな時間も家族の思い出になるほど豊かな暮らしを楽しんでいらっしゃるI様に、長い長い家づくりプロジェクトを振り返っての体験談を伺いました。

単世帯から二世帯へのプラン変更・・・

足掛け7年、時間をかけた家づくり

Q.家づくりのきっかけを教えてください。

元々、この敷地には母が所有していたアパートがあり、私たちは結婚してからその1階をリフォームして暮らしていました。リフォームしているので家の中は気に入っていたのですが、外観は昔ながらのアパート。いつか建替えたい、と考えていました。その後子どもが2人生まれ、手狭になったことを機に建替え計画をスタートしました。

今、下の子は9歳。建て替えの検討を始めたのはこの子が生まれた直後ですから、9年近く前になります。大手のハウスメーカー数社とテラジマアーキテクツに声をかけ、プランニングを依頼しました。
当初、父の希望でアパートの方のみ建替え、母屋はそのままにする予定でテラジマアーキテクツに相談していたのですが、プランニングの最中に父が亡くなり、一旦中断しました。その後1年位経って、二世帯住宅にすると相続税対策にもなることや、母の「母屋の方もきれいにしたい」という要望もあって、母屋とアパート全体を建て替えることにしたんです。
途中で計画の内容が大きく変更になったので、プランニングもやり直してもらって。建替えよう、と考え始めてから、プランが固まるまで6年ほどかかりました。

東京にいながら軽井沢にいるような気持ちになれる、モダンな住まい。

Q.新居はどんな家にしたいと考えていましたか?

妻の実家が軽井沢に別荘を所有しているのですが、そこは吹き抜けと大きな窓が気持ちのいい家なんです。
妻は、その家のように開放的な空間であること、「東京にいても軽井沢にいるような気持ちになれる家」であることを希望していました。
僕の希望は、海外の雑誌に出てくるようなモダンでおしゃれな住まい。たくさんの雑誌を読んだり、夫婦で招かれた知人の結婚式では結婚式場の内装を見ながら「こういうのがいいね」なんて話したり、じっくり理想を膨らませていましたね。
デザインに関しては、僕はシャープで無機質な雰囲気が好きなんですが、妻は木を使ったナチュラルな雰囲気が好き。それでも、お互い「モダンな空間がいい」という部分は一致していて、同じ雑誌を読んで色々相談しながら決めていきました。結果、あまりに生活感がなさすぎる家を建てて、暮らし始めてから生活感がでてしまうと格好悪くなっちゃうんじゃないか、という懸念から、今のデザインに落ち着きました。

決め手は設計と施工の技術力。細かい部分への配慮に驚きました。

Q. テラジマアーキテクツを選んだ理由は?

とにかく仕事が細かいからですね。僕たちは何度も見学会に足を運んだけれど、どの家も仕上がりがすごくきれいだったんです。
壁紙やタイルなど、細かい部分までラインがピシッとそろっていて、施工も丁寧でした。細部の色使いとかね、「こんなところの色にまで気を使っているんだ!」なんて驚くこともあって。僕は仕事柄、細かい部分が非常に気になるので・・・。大手の会社さんとも迷っていたけれど、実際の施工は工務店がするわけだからね。
見学したなかで印象に残っているのは東京都目黒区の「和モダンの美しい家」。細かい部分はもちろんピシッと揃っていたし、外の景色の切り取り方とか、全てが抜群にきれいでした!オーナーさんが満足しているというお話も聞いて納得して、この会社にしよう、と決めました。

Q: 担当したスタッフについて、印象に残っていることはありますか?

初めてテラジマアーキテクツを訪ねてからずっと担当してくれているコンサルタントの深田さんは、他社の営業さんのように契約を迫ったりせず、じっくり悩ませてくれました。大手の会社だと、〇月までに契約すれば割引、なんていうキャンペーンで決断を迫られることもありましたが・・・初めてのプランを描いてもらったのが2014年、契約したのが2017年でしたが、その3~4年の間、一切急かされることはありませんでしたね。
住宅に関する知識が豊富で、契約後に家づくりに悩んだ時にも色々相談しました。「こういう部分は後から変更できないからじっくり決めたほうがいい、でもこの部分はどちらを選んでも、きっと暮らし始めてから気にならないと思いますよ。」等、他のオーナーさんの暮らしのこともよく知っていて、たくさんの経験があるからこそのアドバイスをくれて、とても信頼していました。テラジマアーキテクツと契約したのは、担当が深田さんだったから、というのも大きいかもしれません。

設計担当の柴原さんと初めて会ったときは少し驚いたんです。設計士って、もっと巨匠みたいな人だと思っていたのに、若い方でしたから。
でも柴原さんはすごくよく勉強していて、僕たちの希望に対してあらゆるところからたくさんの選択肢を用意して提案してくれました。しかもそれは僕たちが気に入るよい提案だったり、「こんなのあるんだ!」と驚くようなものばかりで。おかげで建築費用は上がっちゃったんですけど(笑)
僕たちは家づくりの検討期間が長かった分、こだわりがたくさんあったけれど、それに対して「できない」って言うことなく色々工夫したり、新しい試みを提案してくれたり、若いからこそ熱意をもって頑張ってくれたと思っています。最終的にはほとんど柴原さん任せで、彼女が「いい!」って言ってくれたものを選ぶ感じになっていました。柴原さんと僕らの意見が割れてしまったテレビボードについては、実はいまだに買う決断ができていなくてそのままになっています・・・。そのくらい、僕らは彼女のセンスを信頼しています。
竣工して2年経って、今はもう設計士として貫録を感じるようになったけどね。きっとこれからも、柴原さんはいい作品を作っていくだろうな、と思っています。

あと、担当してくれた大工さんも素晴らしかった!仕事が丁寧で、細部の合わせが上手で。頼もしく感じていました。
妻が現場に飲み物を持って行ったときに、仕様に関する相談にも気さくに乗ってくれたりね。「こんなことできますか?」「できるよ!」なんて。あの時は間に入っていた柴原さんを困らせたかもしれない(笑)

帰ってくるたびに「いい家だな」と思える住まい

Q: 新居での暮らしはいかがですか?

竣工した時は、「あぁ、すごい家を建ててしまった・・・」と思いましたね(笑)あの図面がそのまま形になった、という驚き。図面と仕上がりが違って、意外と小さく感じた、なんていう話もよく聞きますが、思っていた通りだと思いました。この家がこれから自分たちのものになるんだ、という感慨と、夢のような、不思議な気分でしたね。

僕が気に入っているのはキッチン。各社比較して、リネアタラーラのオーダーキッチンを選びました。
お金もかけたけど、仕上がりの良さにはすごく満足しているんです。傷つけないように、大事に大事に使っています(笑)
将来、息子たちとお酒を楽しめたらと思って、キッチンの下にバーカウンター風の間接照明を追加しましたが、まだ活躍させられていません。いつかそういう日が来たらな、と楽しみにしています。
1階は仕様にこだわった分、2階は傷がついても気にならないような仕様にしました。子どもたちが遊んでも、何かこぼしても、気兼ねせずにいられる場所を作ったのはよかったな、と思っています。

妻は、リビングにいるのが好きだそうです。家族が朝出掛けたあと一人でリビングにいて、天気の良い日に高窓から青空が見えると、この上なく幸せな気持ちになると話しています。

子どもたちも家を気に入っています。勉強するときも、皆は塾でしているのに「この家の書斎のほうが勉強しやすい」なんて言います。長男は庭でサッカーをして、次男は母と一緒に家庭菜園で野菜を育てるのが楽しいようです。
この家は一階は完全分離、二階は非分離の二世帯住宅ですが、子どもたちは二人とも、庭のウッドデッキを伝って母の家に毎日のように遊びに行きます。母は新居に移ってから友達を招く機会ができて楽しそうですし、孫との交流も増えて、とても喜んでいます。プライバシーの保たれた二世帯住宅にしたおかげで、お互いに楽によい関係を築くことができていると思いますね。

家を建てる前、僕らは週末ほとんど出掛けてばかりだったのですが、家で過ごすことが増えましたね。コロナ禍の自粛期間中も、気持ちよく過ごすことができましたよ。

毎日帰ってくるたびに「いい家だな」っていう満足感があります。2年経った今でもそう思いますからね。時間をかけてじっくりこだわって作れてよかったな、と思っています。
それに、とても楽しかったです。色々決めることが多いのは大変だし、最後は少し疲れてしまったけど、終わってしまうと少し残念になるくらい。こだわって建てたけど、まぁこんなもんか、というのが普通だと思っていたんですけどね。こんなにいい家ができると思わなかったというのが、正直な感想です。

焦らず惑わされず、本当に良いと思うものを選ぶことが大切

Q. 家づくり成功の秘訣は何だと思いますか?これから家を建てる方に、アドバイスをお願いします。

自分が本当に良いと思うものを選んで、急がず焦らず作ることだと思います。準備期間をしっかりとることと、建築会社の割引キャンペーンに惑わされないこと(笑)
また、間取りには理想の配置もあると思いますが、光や風の入り方などについては設計士さんのアドバイスを聞く方がいいと思います。我が家では、最初は緑の見える庭側に浴室を設けたいと思っていましたが、外部から見えてしまうこと、より長時間を過ごす寝室を日当たりの良い場所にしたほうがいいというアドバイスから、道路側に設けることになりました。結果正解だった、と住み始めて実感しています。

そして何より、家づくりは人生で一度あるかないか。僕たちは楽しむことができて幸せだったと思っています。これから家を建てる方にも、ぜひ楽しんでいただけたら、と思います。

特にお気に入りの場所を
教えてください

大きな窓が連なるリビングダイニング。晴れた日、高窓から切り取られた青空を眺めると幸せな気持ちになれる、と奥様。庭のウッドデッキと室内のフローリングは質感の近いものを選び、室内の延長としてより広がりを感じられるように工夫されている。

アイランドキッチンは、リネアタラーラにオーダーしたもの。木の質感が優しい印象で、空間に馴染む家具のような存在感が魅力です。日本製ならではの緻密な設計と高い技術による美しい仕上がりには、住んで2年経つ今でもほれぼれする、とご主人のお気に入り。

L字型の邸宅に囲まれた庭は、夫婦世帯・母世帯の間をつないでいます。ウッドデッキは二世帯共有となっており、息子さんは毎日ウッドデッキを渡っておばあちゃんを訪ねるそう。家庭菜園やサッカーの練習など、家族間の交流の場となっています。

設計担当の柴原のセンスに全幅の信頼をおいてくださっていたI様ご夫婦が、すべてを柴原に任せた『柴原ワールド(ご主人談)』な洗面室。リビングの雰囲気に合わせたナチュラルモダンの洗面台や、エレガントな印象の丸いミラーは女性的で優しい印象です。

担当スタッフ紹介

設計:柴原 尚子

設計:柴原 尚子

コンサルタント:深田 直

コンサルタント:深田 直

設計担当・柴原より

ご家族の長い家づくりの中で途中参加するプレッシャーは有りましたね。
ご期待に添えるよう、あれやこれやと検討を繰り返したのも良い思い出です(笑)

中庭を通って2世帯を行き来して遊ぶ子供たちを見ていると、程良い距離感の緑豊かな素敵な空間に出来上がったなとしみじみ思います。
また、吹抜けを通して、2階の子供部屋や書斎ともゆったりと繋がるリビングもお邪魔する度に長居してしまいます。

ご家族の家づくりに参加できた事、これからも家族の成長に合わせて移ろってゆく建物にかかわっていける事をとても幸せに感じています。

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