「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

想いを受け継ぐ二世帯住宅

東京都大田区E様/2019年1月竣工
家族構成:ご夫婦・お姉さま・子ども2人

都心にほど近い、閑静な住宅街に建つE様邸。その地域には古くから愛着を持って住み続ける方が多く、親から子へ何代も受け継がれている住宅が少なくありません。
E様の邸宅も、「おじいさま、お父さまが建てた家の思い出を残しながら、安心して長く住み続けられるように」との思いから計画されたもの。既存の庭はそのままに、今の家族のかたちに合わせた住まいをデザインしました。

E様邸を訪問したのは竣工から1年半が過ぎたころでした。お住まいの様子を改めて撮影させていただくとともに、以前の住まいへの想いと今の暮らしのこと、楽しかった家づくりの思い出など、様々なお話をうかがってまいりましたので、併せてご紹介いたします。

庭から建物を望む。左側が夫婦世帯、右側が姉世帯。どちらも緑豊かな庭に面している。

愛着のある家のリノベーションから、大切な庭を残した新築への計画変更。

Q.家づくりのきっかけを教えてください。

もともと、この土地には古い家が建っていて、妻の姉が住んでいました。そこに二世帯住宅を建てて、私たちも一緒に暮らそう、という話になったことから始まりました。2016年頃かな。
その古い家は妻と妻の姉が子どものころから住んでいた家で、父が建てた家を壊すことに抵抗があったので、当初はリノベーションを検討していたんです。特に庭は祖父の代から受け継いでいるものであることから、どうしても残したいと思っていました。でも古い躯体を残すことについて耐震面で心配だったことと、リノベーションでは思ったような家が作れないことがわかって。テラジマアーキテクツのリノベーション部にも相談しましたが、結果的に新築に計画変更しました。

自由にアイデアを出し合いながら作った家。 楽しかった打ち合わせ。

Q. テラジマアーキテクツを選んだ理由は?

テラジマさんがいいな、と思ったのは、まずプランニングの自由度。家って自由に作れるものだと思っていたんですよ。でもそうでもない、ということが会社巡りをしていて分かったんですよね。最初は住宅展示場を見に行って、リノベーション、新築あわせて6,7社にラフプランを描いてもらって比較しましたが、あまり自由にプランニング出来なさそうだな、という印象を受けました。

以前の古い家も注文住宅で、実はすごくこだわって作られた家でした。住んでいた時には気づかなかったけど、実際に建てる時になったら、やはり同じようにこだわって建てたい、という思いが出てきました。また、以前の家が木造だったこともあって、新居も木造がいいと漠然と思っていました。比較検討した他社は鉄骨やRCなど様々だったのですが、テラジマさんの家はモダンなのに木造と聞いて驚きましたが、それも魅力的でした。

あと性能面。耐震性や外断熱工法について、最初に訪問した時にコンサルタントの原さんが熱く語ってくださったのがとても印象的でした。他社ではオプション扱いの仕様が標準仕様になっているなど、基本性能が高いと感じたのも決め手の一つでした。

コンサルタントの原さんは、とても正直な人という印象。都合の悪いことも隠さず言ってくれる方です。それにお返事が早い。いつも気にしてくださっているなって思っていました。長い時間不安を抱えていると、自分の中でだんだん膨らんできてしまう、ということがあると思うのですが、原さんはすぐ回答してくれるので、そういうことがなかったですね。

Q. ありがとうございます。次に、家づくり中のことを教えてください。 印象に残っていることはありますか?

建心会の職人さんが、皆さんとても感じのいい方だったことが心に残っています。
この地域は古くから住んでいる方も多く、ご近所の方とのお付き合いも深いので、職人さんが良い方だととても安心だな、と感じましたね。

また、毎回の打ち合わせがとても楽しみでした。
設計を担当してくれた加藤さんのこと、私たち家族みんな大好きなんです!気持ちのいい方ですよね。
わが家は二世帯住宅だから打ち合わせも普通の家の2倍ありますし、色々と迷って足を引っ張ってしまいましたので、きっと大変だったと思います。加藤さんはこちらが何をお願いしても「やってみます、考えてみます」って答えてくれて、絶対に頭ごなしにノーと言わない方。「こんなこと言ったら現場にまた怒られちゃうかなぁ(笑)」なんて言いながら、私たちの希望を実現してくれました。職人さんたちともすごく仲良く和気あいあいとされていて、良い関係であることが伝わってきました。

私たちは駒沢オフィスで打ち合わせをしていたのですが、近くの美味しいお店に行くことも含めて(笑)楽しかったです。オフィスで出してくれるアイスコーヒーもお気に入りでした。
(注:2021年現在、新型コロナウイルス対策のため打ち合わせ時のドリンク提供はペットボトルのみとしております)

建築中、出来上がっていく様子を見ながら楽しみがだんだん膨らんできて、仕上がったときは本当に感無量、感激しましたね。・・・あぁ、きれいだなぁ、建てて良かったなぁって。嬉しかったのを覚えています。

窓が開放感を生む、心地よい住まい。

Q. 新居の気に入っている部分はどんなところですか?

この家のあちこちの「窓」が、暮らしを快適にしてくれていると感じます。
まず、窓が大きくて天井の高いリビングはとても快適。当初、窓の大きさにはあまりこだわっていなかったのですが、原さんから今の天井高と窓の大きさを勧めていただいて決めました。日差しも良く入り、空間が広く感じられてとても気持ちがいいですよ。
また、窓から外を見ながら入れるお風呂が理想だったのですが、それも実現できました。地区計画上、北側の窓には透明のガラスが入れられないという制約がありますが、なんとか実現させたくて、加藤さんに相談して窓の方位を調整してもらって。バルコニーを眺めながらの入浴は、本当に気持ちがいいんです。

そして、玄関から階段ホール越しに庭が見える窓もお気に入り。
テラジマアーキテクツのOB訪問見学会で見たある家で、玄関ホールの大きな窓から中庭が見える家があったのですが、それを参考に作ってもらいました。窓があることで玄関がとても明るく、抜けの良い空間になりました。

また少し違う話ですが、地震の時に揺れが小さいことに驚いています。
以前の木造住宅では、近くをトラックが通ると揺れを感じることがあったのですが、そういうことがなくなりましたし、
地震のとき「震度3」と聞いても体感的には「震度2」くらいかな?と感じることが多くて。SE構法は安心できますね。

Q. 家を建てて、暮らしに変化はありましたか?

この家を建ててから、大学生の娘が大勢の友達を招くようになりました。コロナ禍以前には、30人近くの友人が泊まりに来たこともあります。寝るときは各部屋で雑魚寝ですけれど(笑)とても楽しそうで、娘がうれしそうなのでよかったな、と思っています。

庭は建替前からほとんど変わっていませんが、なじみのある景色を家の中からいつでも眺められることもうれしいことです。奥の方に花壇スペースを作ってもらったので、そこに花を植えたりして楽しんでいます。
晴れた日には庭のテーブルでお茶やお酒を楽しむことも増えましたし、これからもっときれいにしていきたいですね。

実際の住まいを見て、自分たちの未来の暮らしを想像してみる

Q . 家づくり成功の秘訣は何だと思いますか?これから家を建てる方に、アドバイスをお願いします。

私たちは迷うといつも設計担当の加藤さんに電話していました。どんなときも、加藤さんのアドバイスは的確で心強かったですね。やはり専門の方のご意見を聞いて作っていくのがいいと思います。

また、今の時期(取材当時2020年冬です。新型コロナウイルスの感染が拡大している時期でした)は難しいかもしれないですが、OB訪問見学会はとても参考になったので、ぜひ何らかの形で実際の住まいを見に行く方がいいと思います。デザインも参考になりますが、特に機能面については実際の住まいを見てしっかり検討したほうがいい。そこで自分たちの暮らしを想像して、どんな場所にどんな設備をつけるのかを考えていくと、快適な住まいが作れると思います。

特にお気に入りの場所を
教えてください

スキップフロアのリビングダイニング。天井は一般的な住まいより高めに設定しており、一段低くなっているリビングのソファに腰掛けると更に空間に広がりを感じられる。庭の緑を間近でゆったりと眺められる、この家の特等席。

窓のある浴室がご主人のたってのご希望。当初北向きの窓が設定されていたが、透明ガラスの窓を入れて外を眺めたい、というご希望からプランを見直し、西側のバルコニーに面した窓を設定しなおしたことで、開放的なバスタイムを楽しめる空間になった。

北側にあるが気持ちよく過ごしたい、と鮮やかなブルーのカーペットを採り入れた寝室。ゆったりとしたウォークインクローゼットや書斎スペースを備えており、快適に過ごすことができるとご主人のお気に入り。(竣工時の写真)

白で統一した玄関ホール。玄関の扉を開けると目の前には階段があり、その奥のリビングや庭を見通せる窓を設けている。できるだけ大きな窓が欲しいというご要望を実現した。窓から視線が抜け、明るく感じられる。

担当スタッフ紹介

加藤 直美

加藤 直美

原 正一

原 正一

設計担当・加藤より

建替えという事で解体前や解体中にも何度かお邪魔させて頂き、
当初はお父様が建てられた家を残したかった事、
御祖父様から受け継いだお庭を残されたい事、
古いお写真を見せて頂いたり幼少期の思い出など沢山のお話を伺わせて頂きました。

思い出の詰まった建物の解体時には少し寂しい気持ちになりましたが
新しい住まいと、変わらず残されたお庭で今後も楽しい思い出を増やして頂きたいです。

現場監督とお庭の柚子を収穫させて頂いた事もとても楽しかったです。

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