「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

この土地ならでは、の唯一無二の家。
開放的なリビングのある二世帯住宅

東京都大田区N様/2019年12月竣工
家族構成:ご夫婦・お母様

大きな窓から燦燦と光が入り、美しい緑の借景が心地よいN様邸のリビング。圧巻の吹き抜けのあるダイナミックな空間がこの邸宅の中心です。
生まれ育った地元にご両親と暮らすゆとりのある家を建てたい、というご希望からスタートしたN様の家づくり。計画が進むうちにやりたいことが次々と生まれ、結果的にこだわりの詰まった住まいに仕上がったのだそう。邸宅について詳しくお話を伺うと、壁のタイルやフローリング、洗面室へのドアノブに至るまで様々なエピソードがあり、自由な家づくりを楽しんでくださったご様子が伝わってきました。そんなN様の家づくりの物語をご紹介します。

都心から愛着のある地元へ。実家の土地を活かす家づくり

Q.家づくりのきっかけを教えてください。

かつては都心の賃貸マンションで暮らしていましたが、毎月の家賃がふと無駄に思えたことがきっかけです。今なら住宅ローンの金利も低くて、減税制度も使えます。
また、都心に10年、15年と暮らしていると、生まれ育った地元に戻りたいという思いが出てきたんです。友人たちも地元に戻り始めていて、自分も実家に戻って両親と暮らしたいと思うようになりました。そこで、両親に相談し、実家の土地に二世帯住宅を建てる計画を始めました。

Q.建築会社はどのように探しましたか?

元々そこまで家にこだわりはなくて、「二世帯住宅が建てばどんな会社でもいい」と思っていたんです。でも、実際に建てることが決まってじっくり考え始めたら、やりたいことが色々と出てきて。これは普通の会社では建てられないぞ、と気づいて、会社も吟味しました。
それに、土地の形状が整形地とは言えなかったので、プランニングにおいて融通が利く会社かどうかを重視しました。土地をめいっぱい使って、出来る限りゆとりのある空間を作りたいと考えていました。

理想の家のイメージは、ウェブや雑誌で見つけた海外の邸宅の事例を参考に固めていきました。それから、この土地は目の前に小さな川が流れていて、目線を上げれば緑が見える。ちょうど、とある記念樹を望めるんです。それが見えるように窓の向きを設定したいと考えていました。また、リビングはゆったりと25帖以上とって、心地よくこだわった内装にしたいということ。それらを大手ハウスメーカーや近隣の工務店数社に伝え、プランニングを依頼しました。

そうしたら、テラジマアーキテクツは他の会社と違って、全然営業してこなかった。電話やメールをすれば、もちろん対応してくれるんだけどね。だからもう断られたんだと思って(笑)最初は他の会社を中心に打ち合わせを進めていました。
その会社では結構いいプランを描いてくれて、当初想定していたよりいい家が建ちそうだという感覚もありました。でも予算のことでひっかかることがあって・・・その後4か月ほどして、テラジマアーキテクツにもう一度電話してみたんです。

デッドスペースのない「隅々まで生きた空間」が魅力のプランニング

Q. テラジマアーキテクツを選んだ理由は?

他のハウスメーカーと比較してデザインがよかったことと、テラジマアーキテクツの最初のプランでは、庭がちゃんと「生きた空間」になっていたことが気に入りました。以前の家でも駐車場のそばに庭があったのですが、暗くてあまり使える庭ではなかったんです。でも、提案されたプランでは、ちゃんと使える庭として描かれていたんですよね。こんな変形地でも無駄なくプランニングしてくれていて、上手だなと思いました。

また、テラジマアーキテクツは融通が利きそうな印象を受けました。他の会社では何か相談しても「この予算ではこれはできません」と結論が早くてすぐ断られるんだけど、テラジマアーキテクツの場合は「持ち帰って検討します」と言って、何らかの方法を考えてくれる。希望だった自由なプランニングが叶いそうだと思いました。

バーチのフローリングはN様たってのご希望で採用したもの。節に光沢があり、独特の美しさがある。キッチンの壁はクロスではなく大判の白タイル。一般的な住宅で使用されるものより大きく、ゆったりとダイナミックな空間に見せてくれる。白いクロスとの調和を意識して選択した。

N様、設計の伊澤ともに気に入っているという、ダイニング横のアクセントウォールのタイル。表面の仕上げが異なるタイルを何種類も組み合わせ、壁一面に敷き詰めた。暗くなると間接照明によりその質感が一層際立つ。

決まった選択肢のない、ゼロからの設計。大変でしたが楽しかったです。

Q: 家づくり中のことを教えてください。

契約後、設計士の伊澤さんとの打ち合わせが始まりましたが、これが毎回2~3時間と長くて(笑)それが印象に残っています。
でももっと長い人もいるんですね。確かに大変でしたけど、僕にとっては面白かったです。

何かを選ぶ時、普通の会社なら2つくらいの候補を持ってきて「どっちにしますか?」って聞かれて選んで終わり、だと思うんです。でも伊澤さんは分厚いカタログを持ってきて、まず僕が伝えたイメージに合わせてカタログからいくつかピックアップしてくれる。そのうちいくつかについては、後日現物のサンプルを取り寄せてくれて、またその中から選ぶんです。ショールームに行って検討することもありました。

ヒントをもらいながら自分で選んで、最後にまた伊澤さんから後押しをもらう、という形で進めていました。僕は伊澤さんの意匠のセンスに共感できるところが多くて、決めることは多かったけれどスムーズに選ぶことができました。

機器類についても、僕の嗜好や生活に合わせて本当によく考えてくれたと思います。
例えばキッチン。当初ミーレのバーベキューグリルが格好いいなと思っていたんですけど、それを入れたら魚焼きグリルが設置できない。よく考えたら、僕あまり肉を食べなくて、魚が好きなんですよね。それなら魚焼きグリルが必要でしょう、なんて当たり前のアドバイスをもらったり(笑)家を建てたら料理をしたいと思っていたので、中華料理がおいしくできる火力の強いコンロを入れてもらったりしました。

すべてゼロからの設計、というのは他の会社ではあまりないと思いますし、設計士さんは大変だと思いますが、良く対応してくれました。
また、コンサルタントさんも要所要所で発生した相談やお願いごとに、誠実に対応してくださり、サポートしてくれました。

それから印象に残っているのは職人さんのことです。フローリングはマルホンのバーチを使いたいというのが僕のこだわりだったのですが、その施工をしてくれた中里さんという大工さんの腕のいいこと!仕上がりに寸分の狂いもありません。本当にすごい職人さんだと思いました。

ただ居るだけで、心が満たされる家。

Q: 新居での暮らしはいかがですか?

ちょうど竣工のころ、父が病床にいて、新居ができてから半月くらい一緒に過ごすことができたのが思い出深いです。この家で家族で囲んで看取ることもできて、よかったなと思っています。

直後に新型コロナウイルスの感染が広がり、在宅勤務が始まりましたが、居場所がたくさんあるこの家は快適です。
一点豪華主義と力を入れてデザインしてもらったリビングは、日当たりがよいし、高い吹き抜けが気持ちいい。大きな窓はたくさんあるのに、袖壁が西日を遮断してくれて家具が傷まない。西側の窓をなくして壁にしてもらったのは室内の温度管理にも影響があると思いますが、非常に快適です。
もともと家具が好きで、自分で選んだ家具を使いたかったので、造作家具は作りませんでした。リビング収納とテレビボードを兼ねたUSMの青いラックや、アルフレックスのソファ、アクタスで見つけた観葉植物の鉢など、ひとつひとつに思い入れがあります。

この家ができてから、植物が好きだということに気づきました。ある時母世帯の花壇に別のところにあったシクラメンを植えたら、急に生育が良くなって。それをきっかけに、花が良く育つ場所というのがあるということに気づいて、そういう場所を見つけては植えるのが好きになりました。今は1日2時間くらい、庭に出ていますね。綺麗な花を華やかに並べるより、その場所に自生しているかのように植えるのが好きです。
あと、料理も始めました。僕はアイランドキッチンがあまり好きではないのでI型にしてもらったのですが、パントリーや洗濯室などへの家事動線もコンパクトで使い勝手がいい。アイランドキッチンと比べて場所も取らないですし、気に入っています。

この家の満足度は結構高いです!
何気ない時間が快適で、そこにただいるだけで充実した気持ちになれる空間という感じです。

Q.家づくり成功の秘訣は何だと思いますか?これから家を建てる方に、アドバイスをお願いします。

いいものを安く建てたいという執念!(笑)そのために最後までやりきるんだという想いですかね。
僕は家づくり中の設計図や書類すべてをファイリングして保管していて、いつも見返しながら考えていました。

自分で探求心を持って取り組むことが大事だと思います。「全部お任せ」でもテラジマアーキテクツなら充分な家ができると思うけど、この会社の良さは色々応えてくれる部分。こちらの意気込みに輪をかけて応えてくれるから、相乗効果でより良いものが生まれると思います。決して大きな土地じゃなくてもね。

特にお気に入りの場所を
教えてください

板張り高天井のダイナミックなリビング。この邸宅の中心として、もっとも力を入れて計画した場所だそう。自然光があふれ、周辺の借景を取り込んだ豊かな空間。

お母様世帯のリビングに隣接する庭を、二階リビングから見下ろした様子。コンパクトなスペースにテラスと花壇がある。植物を育てる、という新たな趣味が生まれ、N様の暮らしを一層豊かにしてくれた場所。

リビング吹き抜け上に設けた納戸は、N様の仕事部屋となっており、非常に居心地が良いとのこと。リビングを見下ろす大きな窓からは、家族の様子と外の景色を望める。

担当スタッフ紹介

設計:伊澤 杉人

設計:伊澤 杉人

コンサルタント:原 正一

コンサルタント:原 正一

設計担当:伊澤より

N様邸の設計では、文字通りN様と二人三脚で一歩ずつ歩を進めるようにして、間取りや仕上、仕様を決めていきました。その道のりはもちろん平坦ではありませんでしたが、振り返れば「良い思い出」となり、私にとっては【本来「家づくり」は愉しいものである】ということを再認識させていただいた貴重な体験になりました。

N様、今後とも宜しくお願い致します。

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