「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

開放と閉鎖 内に開くクールモダンハウス

東京都品川区 U様/2016年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・犬2匹

お引渡しから1年弱、いつも様々な媒体の取材にご協力いただいているU様。
この日もとある雑誌の撮影のために訪問。朝早い時間にもかかわらず、二匹の可愛いワンちゃんと一緒にご夫婦そろって明るい笑顔で迎えてくださいました。
いつも気さくで優しいU様ご夫婦に、新居での暮らしや家づくりの思い出を伺いました。

撮影にもご協力いただきました!ありがとうございます。

決め手は「人」。住み続ける限り、お付き合いは続くから。

U様邸が建つのは、賑やかな商店街が有名な人気の住宅街。マンションや店舗が並ぶ駅前通りの一角です。 人情味のあるあたたかい街の雰囲気を気に入っているというU様は、以前から近隣のマンションにお住まいでしたが、いずれはこの地域に家を建てたいとお考えだったそう。そんな中、今回の建築を決意させたのは、共に暮らす愛犬の存在でした。
「広いリビングと中庭を作って、走り回らせてあげたかったんです。以前のマンションでは、それが難しかったので」(奥様)

クールでスタイリッシュな住まいを強く希望されていたU様ご夫婦は、コンクリート打ちっぱなしの住まいを理想としていました。しかしある日、東日本大震災の時に支援活動をしていた建築家のドキュメンタリー番組を観ていたところ、「耐震構法SE構法」の存在を知りました。
「SE構法は木造住宅の持つ温かみもありながら、地震に強いというところが魅力でした。それから、街を歩いて色々な家を見ているうちに、コンクリート打ちっぱなしの家ってどれも似ているように見えてきてしまって・・・段々木造に魅かれていったんです」(U様)
ハウスメーカーや設計事務所など数多くの会社に資料請求したものの、実際に会社を訪ねて訪問したのは2社。たくさんの会社から次々に押し寄せる営業に「正直疲れてしまって」と苦笑いするU様がテラジマアーキテクツを選んだのは、デザインやSE構法など、家そのものの魅力とともに、コンサルタントのおおらかな対応が大きな理由だったそうです。
「(コンサルタントの)原さんがとても話しやすくて、有難かったですね。専務も他のスタッフも皆年齢が近くて、話し易い雰囲気だったのもよかったです。」
とU様。奥様も「これから長い間、ずっとお世話になるんですからね。人は大切です」と笑顔で頷きます。

深いグレーでまとめたシンプルな外観。外部と直接出入りできるのはガレージのみ、居住スペースへは右手の入り口を辿って奥へ進みます。

アプローチの先には、玄関の前庭ともなる中庭が広がっています。1階の中庭と2階のテラスは階段状に連なっており、中庭から見上げると空に向かって視線が抜け、開放感は抜群。

玄関ホール。内装もほぼグレーでまとめ、空間に統一感を出しました。見上げると3階まで連なる階段があり、各フロアを繋いでいます。

開放と閉鎖ーー暮らしを守る、気兼ねなく楽しむ。

U様が家づくりの際に最重視したのは「外部との距離感」。
人通りが多い土地柄、家族のプライバシーを守ることと併せて、来客を招くことが多いというU様は、近隣の住宅に対して気を遣わずに寛げる、ある程度の閉鎖性を求めていました。しかし、室内は明るく開放的で、心地よく暮らせる住まいがいい。こうしたご要望にお応えするため、大胆に建物全体を壁で囲い、その中央に中庭とテラスという「二層の屋外空間」を設けました。
全ての開口は中庭とテラスに面しており、採光通風を得ることはもちろん、豊かな緑や青空など美しい景色をのぞむことができます。また、見上げた時に視線が抜けるよう、各階層の位置関係に配慮することで、「囲まれている」ということを忘れるほどの開放感を得ることができます。
このように細かな配慮を随所に施すことで、「開放と閉鎖」という相反するご要望を形にしました。

2階はLDKが一体となった大空間。中庭に面した大開口から自然光が注ぎ、壁に囲まれていることが信じられないほどの開放感です。スタイリッシュなキッチンはリネアタラーラのもの。大きな収納を備えており、生活感が出ないように工夫されています。

リビングは、隣接するバルコニーと吹抜けと縦横に広がりのある空間で、より一層の広さを感じさせます。

バルコニーは大きくとり、アウトサイドリビングとして活用できるようベンチも造作。ご友人とお酒を飲んで語らったり、星を眺めたりするそう。

「開放と閉鎖」をテーマとした住まいのデザインについて、U様は「先日庭でバーベキューをしたのですが、煙が外に漏れる様子がなく、真っ直ぐ上がってゆくのを見て『完璧だ!』と思いました!」と笑顔。
また、音楽好きのご夫婦には、3階まで立ちあがる壁が音漏れの軽減にもひと役買っていると好評です。

U様邸のもうひとつの大きな特徴は、来客を招くことを前提としたガレージのデザインです。
車の他にご趣味であるたくさんの自転車を格納したガレージは、秘密基地のような空間。休日には仲間を集めてガレージで過ごすことも多いというU様は、ガレージの一角にお酒を楽しめるバーカウンターと、音楽を流すための設備を設けました。ガレージで流す音楽はスピーカーシステムを通じてリビングや浴室でも楽しむことができるようにして、家中のどこにいても家族や友人が同じ時間を楽しめるよう計画しています。

キッチンとバスルームは、奥様のご希望でリネアタラーラでオーダー。お気に入りの天板で揃えて、モダンかつラグジュアリーな印象に仕上げています。
また、収納を大きく作り、生活感を出さないように工夫されています。
邸宅全体のモダンなデザインも、奥様が特にこだわったポイント。モノトーンの配色や空に延びるオブジェのような美しい階段など、ひとつひとつ丁寧に選び、作り上げていきました。

愛車を格納するほか、ご趣味の自転車のメンテナンスルームとしても活躍している広々としたガレージ。スキップフロアで仕切られた手前の空間は、バーカウンターを設けてお酒を愉しめる空間としています。右手にあるのはDJブース。ご友人が集まると、大活躍されるそう。

キッチンと併せてリネアタラーラでオーダーした洗面台と、アルティスの丸いバスタブがリゾート感たっぷりなバスルーム。間接照明も効かせて、大人の雰囲気です。奥の扉はテラスに繋がっており、そのまま出ることも可能。壁に囲まれているため、周りの目は気になりません。

今も将来も、快適に暮らせるように。

新居での暮らしが始まってから、来客がますます増え、外に食事に出る機会が少なくなったそう。
「昔から来客は多い方でしたが・・・今は一層賑やかになりました。友人が来ると必ず『中を案内して』と言われるので、毎回ツアーしてます(笑)皆が驚くのを見て、『すごい家を作ってもらったんだなぁ』って、その都度実感しています」と奥様は笑いながら仰います。

何よりモダンなデザインが印象的な住まいですが、長く住み続けるために、将来に備えての工夫も盛り込まれています。
例えば、各フロアの同じ位置に設けられた物置やクローゼットは、将来リフォームしてエレベーターを設置するために、位置と大きさを揃えました。「ここは階段の多い家ですが、自分たちもいずれは足腰が弱るかもしれないし、どちらかの両親を迎えるときに対応できるように」とU様。奥様はこう続けます。「この家で一生暮らすと思うので、常にメンテナンスして、綺麗にしていきたい。人も家も年を取るけれども、愛着を持って大切にしていきたいと思っているんです。」

今、そして将来の快適な暮らしを見据えた住まい。これからも温かいU様ご夫婦のお人柄に魅かれた沢山の人がここに集い、楽しい思い出が刻まれていくことと思います。この家がU様の暮らしに長く寄り添いながら、末永く愛していただけることを、心より願っております。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:原

コンサルタント:原

現場監督:浦

現場監督:浦

設計担当より

明確なコンセプトをご来社当初よりお持ちのU様ご夫婦でした。
お打ち合わせの中では、私共のご提案を快く採用して頂きまして感謝しております。
私共も、U様との家づくりを通じまして、家づくりにおいてのお施主様とのご信頼関係の大切さを、改めて勉強をさせて頂きました。

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