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青空と緑を楽しむナチュラルモダンの家

ナチュラルモダンのリビングや広々としたテラスなどのおおらかな寛ぎの空間と、機能性を重視した収納計画・家事動線。今の暮らしに必要な両方の要素を兼ね備えた、日々忙しく暮らすご家族のための都市住宅です。

プランニングにおいては、屋外空間との繋がりを作ることを重視しました。中庭やバルコニーには植栽を配置し、緑豊かな景色を暮らしの様々なシーンで楽しむことができるように計画。特にバルコニーはお子さまの遊び、ご家族の団らんに活用できるよう広めに設定。日々の暮らしをより豊かに楽しんでいただける場所となっています。
一方、プライバシーを守るために隣地や道路側には壁を立てたり、窓にすりガラスを用いるなど、視線を遮る工夫を採り入れて、開放性と防犯性を両立しました。

また、もう一つのテーマは「見える部分はすっきりと、裏側は機能的に」。
来客の目につかない場所に数々の大型収納を計画。すっきりした空間を維持していただくために、今後家具を買い足す必要がないほどのボリュームを確保しています。また、水廻りと収納の動線をコンパクトに設定し、家事の負担を軽減する工夫を採り入れました。

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竣工
2022年6月
場所
東京都世田谷区
敷地面積
144.59㎡(43.73坪)
延床面積
211.21㎡(63.89坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱

ナチュラルモダンの高天井リビング

高天井のリビング・ダイニング。主な開口面である東面のほか、隣家に接している南側にはすりガラスのスリット窓・高窓を作って光を取り込みました。
インテリアは裸足で寛げるナチュラルモダンスタイル。テレビボードやダイニングテーブルはキッチンと揃えて造作しました。テレビボードは窓際いっぱいまで長めに設定し、日向ぼっこ用のベンチとしても使えるようにしました。

リビングを囲むL字型バルコニー

リビングの一角に沿うように配置されたL字型のバルコニーには屋外家具を置くことを想定し、それぞれ2.6m、1.8mの奥行きを設定しました。アウトドアリビングとして家族の団らんに活躍しています。
バルコニーを囲む壁については、視線を遮りながら開放感を損なわない高さに設定。人通りのある通りに面していますが、外からの干渉はほとんど気になりません。

家具のように誂えたキッチン

施工品質に定評のあるArnoと制作したオーダーキッチン。
グレイッシュネイビーをメインカラーとして、若々しくモダンなデザインに仕上げています。
隣り合う階段の手すりの木と吊り収納の木の面材を揃えて、空間と調和する家具のような存在感を出せるように工夫しています。
裏側には大きなパントリーを作り、生活感を出さないよう配慮しました。

■Kitchen:Arno

作業もできる大型パントリー

4.2帖のパントリーは、収納力に優れているのはもちろん、PC作業ができるデスクも備えた便利な空間。食品のストックなどの保管はもちろん、子どもの宿題などの作業、家事の合間の奥さまの調べ物など、様々に活躍します。リビング・ダイニングからは見えないようにしたいけれど大切な書類を貼って置ける場所を作るなど、舞台裏のこの空間には忙しい毎日をサポートする機能が備わっています。

家事室・浴室と並んだ洗面室

家事負担を軽減するコツは、移動距離をできるだけ短くすることです。こちらの邸宅では、浴室・洗面室・洗濯室(家事室)・ファミリークローゼットをL字型に並べ、通り抜けることができるようにしました。それぞれの空間に必要な収納はすべて造作し、すっきりとした空間を保てるように工夫。バスルームに隣接した洗面室には、タオル置き場や下着、パジャマなどを格納できる棚を作っています。

洗面室の収納と家事室

家事室と洗面室は引き戸で区切り、来客時など必要に応じて動線を遮ることができるようにしています。
家事室では洗濯・乾燥や簡単な物干しの他、アイロンがけや衣類をたたむなどの作業ができるよう、テーブルを造作。その下には既製品の引き出し収納がぴったり収まるように計画し、無駄なスペースを作らないよう工夫しました。

階段ホールを囲む2つの中庭

この邸宅には2つの中庭があり、書斎や主寝室、廊下やリビングダイニングに面しています。暮らしの様々な場面に、光と緑を届けます。

来客用のスタイリッシュな洗面台

キッチンと揃えてArnoで作った洗面台。主に来客用として、玄関横と3階リビングダイニングに計画しました。
家族用の洗面台には広々としたミラーや収納がありますが、こちらはデザイン重視。スタイリッシュな四角い手洗いボウルや、片側に寄せたミラーの配置にこだわりました。

広々としたシンプルな玄関ホール

この邸宅の1階部分は、ガレージと収納以外、ほとんどをこの玄関ホールが占めています。ゆとりのある広さを確保し、邸宅全体のおおらかな雰囲気を感じられる空間としました。壁には絵を飾ることを想定し、三面にピクチャーレールを設置しています。土間側の壁には、キッチンと揃えてArnoでオーダーした収納を設置。飾り棚としても使えるほか、印鑑や筆記用具、スリッパなどを収納するのに便利です。

格子の引き戸と間接照明に彩られた長いアプローチ

この邸宅の玄関は敷地の一番奥にあり、門扉から玄関までは写真のような長いアプローチが続いています。壁際には間接照明を仕込んで、印象的な空間に仕上げました。
玄関に向かって左側にある格子の引き戸は、ガレージとの間仕切り。大きな荷物を運ぶ際には開放すればスムーズに出入りでき、来客時には閉めきればガレージ内が目につかないようにすることができます。

ルーバーがアクセントのシンプルモダンな外観デザイン

グレーの壁に濃茶のルーバーがシックな印象の外観デザイン。防犯性を高めるため、玄関扉が外から直接見えない配置になっています。ルーバー上部の壁の向こうには大きなバルコニーが広がっていますが、通りからはその気配を感じることができません。

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