「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

空に開く中庭の家

都心の住宅街に位置する邸宅。
中庭とバルコニーを階段状に並べて建物の内側に配置し、それを囲むように部屋を並べて回廊のような住まいに仕上げました。
上階に行くほど屋外空間が広がる構成は、建物内にたっぷりと光を届け、体感的な広がりを感じさせてくれます。
隣家と密接している環境であることを忘れてしまうような、開放性に富んだプランとなりました。

インテリアはグレーを効かせたシックなモダンスタイル。鮮やかな中庭のシンボルツリーが一層際立ちます。
床材にはフローリングを使い、非日常感がありながらも心地よく、家族の心と身体に優しい仕上げとしました。
また、各部屋に大容量の収納を計画し、暮らしの変化やお子さまの成長に対応できるようにしています。

竣工
2022年12月
場所
東京都目黒区
敷地面積
166.52㎡(50.37坪)
延床面積
189.13㎡(57.21坪)
基本性能
木造(ストローグ工法)・外張り断熱・2階建て

ルーバーがプライバシーを守るファサード

全体的にグレーを基調としてシックにまとめた外観デザインです。
ルーバーの背後に照明を仕込んであり、時間の経過とともに華やかな佇まいに変わる様子を楽しめます。

緑を楽しめる玄関と廊下

扉を開くと中庭のシンボルツリーがあらわれます。
中庭に沿って進むと、家族の寝室や二階への階段に至ります。この廊下は、邸宅内でもっとも間近に緑を愉しめる場所でもあります。
また、廊下には大容量の収納を作りました。奥行きが浅めの収納は、書斎に入りきらないご主人さまの書籍や書類の格納のほか、多目的に使用できるように計画しています。

シンプルで美しいスケルトン階段

一部に鉄骨を使い、すっきりと収めた木製階段。フローリングと色を合わせた段板に、黒いシンプルな手摺を合わせてスタイリッシュに仕上げました。
大きな二面の窓に囲まれた明るい空間で、踊り場は中庭の緑と青空を同時に望める、邸宅内の隠れた美景スポットです。

中庭とバルコニーに面した大空間のリビング・ダイニング

大きな窓が連なる大空間LDK。ストローグ工法の採用により、勾配天井の下に梁を出すことなく、抜けの良い空間を実現できました。
キッチンからダイニング、リビングへと続く壁には大きな収納を連ね、将来に渡って置き家具を買い足すことなく、すっきりとした空間を維持できるよう計画しました。
面材の色は少し青みがかったグレー、壁には淡いグレーのクロスを採用。大開口の明るい空間ですが眩しくならず、落ち着いた雰囲気に仕上げています。

カウンター付き造作キッチン

リビング側には食卓を兼ねるアイランドキッチンを、二面の壁側にはコンロやビルドインのオーブンなどの機器類を寄せ、作業場所と食事の空間を緩やかに分けた構成となっています。リビングの収納と合わせて「アルノ」で造作。一体感のある空間に仕上げています。

■Order kitchen:Arno(アルノ)

中庭越しにリビングとつながるキッズスペース

中庭を挟んでリビング・ダイニングと向かい合う空間は、お子さまの遊び場に。
二つの子ども部屋の間に造作本棚を備えた共有キッズスペースを計画しました。
棚の色は壁に合わせて淡いグレーに設定。やさしいカラーリングは、色とりどりのおもちゃや絵本にも似合います。

階段状に並ぶ中庭とバルコニー

シンボルツリーのある中庭と2階のバルコニーは、階段状に並んで配置されています。
2階のバルコニーはリビングと子ども室の間にあり、家族団らんや遊びの場所として活用することを想定してオーニングを設置しました。
このバルコニーを介して、2階は完全に回遊できるロの字型の構成。各部屋は中庭・バルコニー越しに大きな窓が向き合う形で配置され、お互いの気配を感じられるように計画しました。

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