「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

光と風が抜ける勾配天井の家

都心の駅からほど近い、商店街から一歩入ったところにある敷地。周辺は住宅密集地です。

抜けのある南側を主な開口面とし、南側に向かってより大きく開くことのできる「勾配天井」のリビングダイニングを二階に計画しました。邸宅においてもう一つの見せ場となる玄関にも同様に光を取り込むため、二階で取り込んだ光を玄関に落とす吹き抜けを併せて設定。効率よく光を取り込む間取りが特徴となっています。

内装は家族の暮らしに優しく寄り添うナチュラルモダンテイストにまとめ、細部まで美しい空間となるよう、見えない部分、細かな部分に様々な工夫を施しています。


竣工
2023年9月
場所
東京都目黒区
敷地面積
151.61㎡(45.86 坪)
延床面積
144.48㎡(43.71 坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・2階建て

勾配のある高天井のリビングダイニング

南側に向かって大きく開くような勾配天井のLDK。低いところで2.4m、高いところは4m超の高天井となっています。高窓から採り込んだ光を、リビング全体と奥の階段ホールに落とすように計画しました。近接した隣家が見えないよう、バルコニーには高めの壁を立てています。

■Sofa:BoConcept(ボーコンセプト)

造作家具とデザインを揃えたキッチン

ボリュームのある収納を希望されていたため、大型のバックセットとパントリーを備えたキッチンを計画しました。収納とアイランドキッチンの色の濃淡で奥行き感を出しています。リビング側の造作家具とデザインを揃え、統一感のある空間に仕上げました。

■Kitchen:Living Products(リビングプロダクト)
■Table、Chairs:Arflex(アルフレックス)

「見せない工夫」を施したリビング収納

リビング側にはテレビボードと大型の収納、デスクを造作し、テレビは壁掛けとしました。ケーブル類を見せないようにするため、テレビ背面壁をふかし、裏側にケーブルの格納スペースを作っています。一方、収納部分についてはふかし壁とせず、最大限の奥行きと容量を確保しました。
収納下には採光のための窓をつくり、浮かせたような配置に。床を見せることで、より広々すっきりと感じられるようにしています。

コンパクトにまとめた水廻り

「家事動線はコンパクトにしたい」というご希望から、キッチンに近い2階に洗面室・浴室・家事室を集約しました。
写真の引き戸の奥には家事室、反対側には浴室があります。
機能性を重視し、内装はシンプルで清潔感のあるデザインに仕上げています。洗面室は来客の使用も想定し、奥の壁にタイルを貼りました。

シンプルモダンのトイレ

リビングダイニングに併設する、来客用を想定したお手洗い。片面の壁にタイルを貼り、角丸の個性的なデザインのミラーをかけました。

広い土間のある玄関・階段ホール

吹き抜けと坪庭に面した大きな窓のある玄関・階段ホール。敢えてゆったりと広さを取り、邸宅全体の印象をより大らかで明るく感じさせるよう工夫しました。吹き抜けの上はLDKと繋がっています。二階で取り込んだ自然光が玄関ホールに届くように計画しました。

厚みが必要な段板をすっきりと見えるよう工夫

LDKに続く階段。準防火地域のため各段板の厚みが60㎜必要ですが、段板下側の角を取る加工を施し、できるだけすっきりと見せるように工夫しています。

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