「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

素材感の引き立つナチュラルモダンの家

地下1階、地上3階建てというボリュームのある邸宅。建築のプロであるオーナー様がご自身で持ちこまれたプランにアレンジを加え、より開放的な住空間を目指した実例です。
敷地は第一種低層住居専用地域にあり、高さに関する制限が厳しい環境ですが、北面道路のメリットを生かして最大限の高さを確保。小屋裏収納や吹き抜けのリビングなどを計画し、伸びやかな空間を描きました。
また、それぞれの生活リズムを尊重して、ご主人様さまと、奥さま・お嬢さまの個室はそれぞれ階を分け、互いに快適に過ごせるよう配慮。地下にはご希望であった趣味の空間も計画し、生活と趣味、仕事のすべてを存分に愉しめる、豊かな住まいとなりました。
温かみがありながらもエッジが効いていて、品の良いデザインも魅力。オーナーさまご自身が選定された照明器具や間接照明などを採り入れて、光の演出にもこだわりました。

竣工
2022年12月
場所
東京都目黒区
敷地面積
131.89㎡(39.89坪)
延床面積
216.48㎡(65.48坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・地下1階/地上3階建て

中庭の緑をのぞむ玄関

奥に中庭が広がる、抜けの良い玄関。オーナーさまが自ら選定された壁のタイルと、それを際立たせる間接照明が華やかな印象です。壁付けの収納は床材と色味を合わせ、統一感のある空間に。

イナズマ型の鉄骨階段

窓際に寄せた階段。大きな窓からのぞむ景色を邪魔しないよう、段板を極力薄く設定し、すっきりとした手摺を添えました。

オーク材のキッチンとバックセット

階段を上ると現れるキッチン。オークの突板を使いました。
ペニンシュラキッチン上部にある照明は、オーナーさまがデザインされたもの。より美しく見えるよう、設置位置について検討を重ねました。
背面収納の扉の一部はパントリーへの入り口となっています。

キッチンと隣り合うダイニング

高窓から光射すダイニング。キッチンとデザインを揃えた収納には、間接照明のある飾り棚を設けました。フランク・ロイド・ライトの照明が目を惹きます。
一般的にダイニングでは光がふわりと拡散するダウンライトを用いることが多いですが、ここではピンポイントに光を落とす集光型のダウンライトを使って上質な雰囲気を演出しています。

二面をバルコニーに囲まれた明るいリビング

大判のグレーのタイルとオークの家具、フローリングの組み合わせが軽やかな印象です。ダイニングより一段天井を高く設定し、より開放的な空間となるよう計画しました。

■Furniture:TIME&STYLE(タイムアンドスタイル)/Arflex(アルフレックス)

中庭やリビングと繋がるバルコニー

リビングを囲むバルコニー。一部が中庭にせり出すような形状で、中庭との連続性がより強調された構成となっています。
時にはバルコニーで食事を愉しみたいというご要望から、シンクを設置。青空のみを切り取るような高い壁を立ててプライベート感を出しました。

各空間をつなぐ中庭

中庭は人が集まる場所にしたい、というご希望から、スペインのパティオのような空間に仕上げています。タイル張りの床の一部はグレーチングとし、地下に光を落とす計画としました。高い壁に囲まれていますが広さがあるため非常に明るく、邸宅の中心となる空間。各部屋、各階がこの中庭を介してつながっています。

各階に設けた洗面室

1階は来客用、2階は家族用を想定して計画しました。いずれも木のぬくもりを感じられる、シックで落ち着いた雰囲気のデザインとなっています。2階のトイレ奥には、オーナーさまが選定された照明器具を使用しています。

緑豊かなルーフバルコニー

3階のご主人さまの個室に隣接するルーフバルコニー。当初ルーフバルコニーを設ける計画ではありませんでしたが、施工中にその眺望の良さに気づき、床にタイルを貼ってバルコニーとして使用できるようにしました。落下防止と外からの視線のコントロールを兼ねて並べた植栽が、より居心地の良い空間づくりに一役買っています。

ゴルフと楽器演奏を愉しめる地下の防音スペース

約25帖の広々とした地下室。ゴルフシミュレーターを設置し、ご主人さまとお嬢さまの共通の趣味である楽器演奏を愉しめるよう防音仕様としました。

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