「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

中庭を囲む都市型リゾートハウス

緑豊かな屋外空間を室内に取り込む、都市型「リゾートハウス」です。
敷地は駅や幹線道路からほど近い住宅街。高い防犯性と開放性を両立する邸宅を描きました。

1階にLDK、2階に家族の個室や水廻りを集約し、すべての空間が中庭を囲むように配置されています。インテリアはウォールナットの床とライトグレーの壁を基本とし、シンプルながら邸宅全体で統一感を感じられる仕上げとしました。2人のお子様との暮らしを想定した様々な工夫を盛り込み、家族が互いの気配を感じながら、安心して過ごせる住まいとなっています。

竣工
2024年3月
場所
神奈川県藤沢市
敷地面積
329.54㎡(99.68 坪)
延床面積
167.99㎡(50.82 坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・地上2階建て

シンプルな箱型のファサード

大通りに面した敷地。通りからの干渉を防ぐ建物と同色の壁を立てました。壁の左手はガレージへの出入口となっています。

壁に囲まれた緑豊かなアプローチ

37㎡の広々としたアプローチ。美しい花壇を擁しています。床はスロープとし、自転車を置いたり、お子様の遊び場としても安全にお過ごしいただけるよう配慮しました。

中庭に面した玄関ホール

約4畳ほどの空間。右手の壁に寄せて間接照明を回し、さらに壁にスポット的な照明を当てて、印象的な空間に仕上げました。
右手にはシューズクロークがあり、家族の靴を100足ほど収納することができます。2Way動線で使い勝手よく計画しました。

玄関の奥にある洗面台

帰宅時にさっと立ち寄れる、玄関奥の洗面スペース。隣接するトイレの手洗いを兼ねています。
ティッシュとペーパータオルを隠せる2段の棚を造作し、その下にあるごみ箱と配管をミラーの扉で隠してスッキリと見えるようにしました。ミラーを貼ることで、空間に奥行き感を演出する意図もあります。

照明にこだわったキッチン空間

LDKにはキッチン、ダイニング、リビングを中庭を囲むようにL字型に配置しています。約10帖のキッチン部分には、3m弱の大型アイランドキッチンと7.5mの大容量バックセットを設けました。
天井を掘り上げて設置したライン状の照明とアイランドキッチン上部に集中配灯したダウンライトが、作業のしやすい明るさと印象的な空間づくりに一役買っています。

■Kitchen:インターテック

子どもを見守るダイニングルーム

キッチンと隣接するダイニング空間。3枚引戸の奥には家族共用の書斎をつくり、家事をしながらお子様の見守りが出来る配置としました。

落ち着いた雰囲気のミニ書斎

3.5帖ほどの書斎。細長い空間で横幅は3mほどあり、家族全員が並べる長さがあります。奥にはランドセル等が格納出来る棚を作りました。
LDKに入ってきたとき突き当りに見える書斎には、他の空間より一段暗い色の壁紙を使用。空間奥に目線を留めることで、奥行きを感じられるように工夫しています。

天井高5.5mの吹き抜けリビング

中庭に面した吹き抜けのあるリビング。3つ並んだスリット窓は2階のフリースペースに通じていて、上階の子ども部屋からリビングの様子をのぞむことができます。
落ち着いて過ごせるリビングを計画するため、隣地のマンションからの視線を遮るよう中庭の壁を高めに設定。日差しが強い日以外はブラインドが不要です。

白で統一した和室

グレーを基調とした他の空間と一線を引き、気持ちを切り替えて過ごせる場所にするため「白い和室」をテーマとしてデザインしました。畳や壁紙、仏間のタイルも全て白いものを使っています。客間としての使用を想定し、大きめの寝具収納を計画しました。
床は中庭より一段高い高さに設定し、縁側風に腰かけて愉しめるようにしました。

二階へ続くスケルトン階段

一般的には両端に設置するささら(階段をささえる部分)を内側に寄せて、段板が跳ね出すようにデザインした階段。幅広でゆったりとした印象になります。手摺はお子様の身長に合わせ、転落の心配のない高さに設定しました。

リビング上のフリースペース

2つの子ども部屋の前の廊下を5帖ほどのフリースペースとして設定。リビングを見下ろすスリット窓を設けました。スリット窓にはガラスを入れて安全面に配慮しています。
子ども部屋側の壁には磁石のつく下地を使い、学校のプリントや絵などをマグネットで自由に飾れる場所としました。

直列に並ぶ使い勝手の良い家事室

浴室、洗面室兼脱衣室、ウォークインクローゼット、ユーティリティ、物干し用バルコニーが直列に並ぶ空間。奥さまは日頃洗濯に時間を費やすことが多いということから、効率よく作業できる家事動線を計画しました。

邸宅全体を見渡せる回廊のような廊下

各個室の外部に開く窓にはすりガラスを使用して視線を遮る工夫をしていますが、内側には中庭に大きく開く窓が連なっています。外に閉じて内側に開くプランで、家族がどこにいても互いの気配を感じられます。

寝室前に設けた懸垂バー

寝室と家事室の間の死角に設けた懸垂バー。ご主人たってのご希望で計画しました。
廊下の一角が小さなトレーニングルームに。

loading