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アウトサイドリビングと中庭のある家

計画地は近接した隣家に囲まれた敷地。プライバシーを守りつつも、充分な採光と通風を確保することが課題でした。そこで、大きな開口部は建物中央の中庭に面するよう計画し、隣家との境には木調のルーバーを設けて視線を遮りながら、光や風を通す工夫をしました。二階のリビングダイニングは大開口とハイサイドライトから光が降り注ぐ、開放的な空間になりました。また、リビングに隣接した広々としたバルコニーはアウトサイドリビングとしても活用できます。植栽やルーバー、すりガラスを上手に活用し、プライバシーを守る工夫をすることで、家族団らんのスペースとなるよう計画しました。他人の視線を気にせず家族が心からくつろぐことのできる、快適な住宅が出来上がりました。

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・More Life Lab./建築家の視点「プライバシーを守る中庭」

竣工
2013年11月
場所
東京都練馬区
敷地面積
149.96 ㎡(45.36 坪)
延床面積
197.06 ㎡(59.6坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・充填断熱・3階建て

四方を住宅に囲まれた邸宅の外観

袋小路の奥にある邸宅。通りから見えるのは建物のほんの一部ですが、バルコニーを覆う木格子で個性を出しました。夜になるとバルコニーのライトアップが邸宅をより美しく見せてくれます。

中庭に面した1階廊下・階段

邸宅は中庭を囲むコノ字型。廊下は中庭に沿って配置されています。スケルトン階段が美しく見えるよう、敢えて中庭側の窓に寄せ、見せ場の一つとしてデザインしました。

開放感あふれるリビングダイニング

2階リビングダイニングへと階段を上ると、抜けの良い景色が広がります。床にはキッチン部分のみ清掃性を考慮してタイルをパズル状に並べ、その他はウォールナットのフローリングを採用。落ち着いた印象に仕上げました。
キッチンは周囲から手元が見えないよう、壁を立てて囲っています。

タイルを貼った明るいダイニング

石調のタイルが印象的なダイニング。階段側の窓からは中庭を見下ろすことができます。
内装と調和させるため、家具はすべて造作しました。

吹き抜けからリビングを見下ろす

吹抜け上のロフトからリビングを見下ろす様子です。二層分の吹き抜けはダイナミックで開放感があります。
ハイサイドライト(高窓)から青空をのぞむ、気持ちのいいリビングです。
家具はすべてMinotti(ミノッティ)でコーディネートしました。

広々としたアウトサイドリビング

リビングと隣り合う約10帖のバルコニー。アウトドアリビングとしての活用を想定して広めに計画しました。ルーバーや植栽が外部からの視線を上手く遮りつつ、目にも心地よい演出として機能しています。中庭側のガラスの柵は、抜け感や中庭とバルコニーの連続性を演出します。

和室から中庭をのぞむ

1階和室は廊下を挟んで中庭に面した配置となっています。障子の間からの景色がバランスよく見えるよう配慮し計画しました。和室は本格的な仕様で、客間にふさわしい上質な空間となっています。

こぼれる光が美しい夕景の中庭

夕景。建物の大きな開口部は中庭に面しています。こぼれる光が美しく、昼間とは違った趣があります。

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