「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

屋根は家を守る
大切な存在で
家の象徴だと思う

板金工事

平郡 誠一

店舗設計の会社で現場監督を経験したのち、自身の手で「ものづくり」をしたいという思いが強くなり現在の道に。設計の竹沢いわく「常に新しい、やったことのないことを求めるチャレンジ精神旺盛な方。高い技術を持った職人さんです」。

仕事の内容を教えてください

建築板金工とは、建築物の屋根や外壁に金属の板を施工する職人のことです。木造の住宅において、板金は必ずどこかに使われているもの。板金には、屋根や外壁から建物に雨が侵入するのを防ぐ目的があります。また、脇役的な存在ではありますが、あまどいの取り付けも板金工の仕事です。屋根に降る雨を集めて排水溝へ誘導する機能は、軒先からの雨水の侵入や外壁の傷みの防止になくてはならないものです。

私はそもそも現場監督の仕事をしていたのですが、現場に出ているうちに自分もこの手でものづくりをしたいという気持ちが強くなり、この世界に飛び込みました。屋根は家の象徴だと考え、屋根での作業を行う板金工になったんです。でも実は私、本当は高所恐怖症で(笑)。それでも、仕事をしているときは神経を集中しているので高い場所も平気です。むしろ清々しく、気持ちがいいくらいです。

仕事のこだわりや、やりがいを教えてください

常に前向きに、いい仕事をすること。それを意識しています。あと、絶対にけがをしないようにしないことですね。以前、仕事中にけがをして、1年半くらい仕事を休んだ時期があるんです。それまで正直自分はけがなんてしないと思っていました。復帰後はもちろん恐怖心もあったのですが、それ以上にまた屋根に上りたい、仕事をしたいという気持ちの方が強くなっていきました。けがの功名じゃないですけど、ターニングポイントにはなっていると思います。

高いところに立って作業をしていると、今日は朝日がきれいだなとか、富士山が見えるなとか、季節が変わったなとか、気づくことが多くあります。景色を眺めていると、わくわくします。夏場は屋根の上が照り返しで60度以上になったり、冬場は手がかじかんだりと大変なことももちろんありますが、大変な分、アドレナリンとやる気が出ます。

建心会やテラジマアーキテクツについて

テラジマアーキテクツの物件は建築のプロ集団・建心会が携わっています。建心会のメンバーは皆さんいいものをつくる努力を惜しみません。だからもちろん私だって手を抜くことはできません。みんな仕事熱心で明るく、とにかくいい人です。仲が良い分、仕事がスムーズですね。意思の疎通がしっかりできていると思います。私も、この大工さんならこうしてあげたら喜ぶかな、というようなことを考えながら仕事をしています。相手のことを思いやる、そういう気遣いができる方ばかりだと思います。

社員の方も顔がいつも真剣なので、誠意を持ってお施主様の住宅をつくるためにがんばっている感じがひしひしと伝わってきます。テラジマアーキテクツの社員も職人も、最高の家をつくるためのチームの一員ですから。

お客様へメッセージ

私は屋根の上で作業していることが多く、実際にお施主様の顔をみる機会はほとんどありません。それでも、作業しているときはお施主様のことを想像します。そうすると、より一層力が入るからです。板金工は、お施主様の家の一番高いところに、一番最後に立てる人間です。私はそこからの景色を最後にしっかり目に焼き付けています。屋根は、お家を守る大切な場所であり、家の象徴でもあります。これからも一生懸命に、その屋根を作っていきたいと思っています。

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