「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

家族の気配を感じる大空間の家

家の中の何処に居ても家族の気配を感じたい、LDKを大空間にして光と風を十分に取り込みたい、ということがお施主様のご希望でした。そこで外部に対してはクローズしながら、中庭や大開口を取り入れ内側にオープンなつくりとし、プライバシーを保ちながら光と風を取り込むことができるよう設計しました。また、地下にはゴルフ練習場を設けるなど、贅沢で遊び心のある間取りとなっています。

◆関連記事◆
・More Life Lab./建築家の視点「家族のための秘密基地」

竣工
2012年11月
場所
東京都大田区
敷地面積
170.21㎡(51.49 坪)
延床面積
289.90㎡(87.7坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・地下1階・地上3階建て

Awards

「LIXILメンバーズコンテスト2013」新築部門 準大賞受賞

ルーバーが包むようにデザインされた外観

駅から近く、人通りもある角地。シンプルな箱型の建物を木のルーバーでぐるりと囲み、目を引くデザインに仕上げました。ボリューム感、存在感のある佇まいですが、夜になるとルーバーからこぼれる灯りは繊細で美しく、時間の経過とともに印象が変化します。エントランス、ガレージ部分は地下となっています。

ルーバーに囲まれたアプローチ

門扉を開くと現れる階段アプローチ。ルーバーが玄関からの出入りを隠すことで、防犯性を高めています。

中庭に開く玄関ホール

約6帖ほどの広々とした玄関ホール。中庭への大きな窓により内外の繋がりを演出しています。たたきと床に同じ大判タイルを使うことで、境目を感じさせず、より広々と感じられるよう工夫しました。

3面採光の大空間リビングダイニング

高い吹き抜けと3面採光の開放感あふれるリビングダイニング。バルコニーはリビングとフラットにつながり、外と内を緩やかに繋ぎます。壁の一面は石張り、落ち着いた印象のクルミ無垢材のフローリングを採用し、Minotti(ミノッティ)の家具に似合う、上質で普遍的な内装デザインに仕上げました。

家族の気配が感じられるキッチン上のガラス窓

2階にリビング・ダイニング、3階に子ども部屋があり、子ども部屋にはキッチン上の廊下を通じて行き来します。廊下の一部をガラス張りとし、リビング・ダイニングを見下ろせるようにしました。別々に過ごしていても、家族が互いの気配を感じられる仕掛けとなっています。

小上がりの和室とつながるリビング

寝そべって寛げるような大きなソファを設置したいということから、ゆとりある広さを確保したリビング。テレビボードは造作し、下部に間接照明を仕込みました。小上がりの和室は子どもが腰掛けられるベンチのような高さに設定。大勢が集まるときにも便利です。

小上がりのモダンな和室

リビングダイニング奥に設けられた和室。木の香りと柔らかなライティングの効果で、ほっとくつろげる雰囲気です。寝転んだり座ったり、自由に過ごせる和室は、リビングの延長として使うことはもちろん、来客時には仕切って客間としても活用できます。

リビングからつながる美しいバルコニー

約6.5帖の広々としたバルコニー。お子さまの遊び場、アウトサイドリビングとしての活用を想定して計画しました。
ウッドデッキとタイル、玉砂利を敷き詰めたランダムなデザインの床は、植栽を並べるだけで美しい景色が完成します。

階段状に並ぶバルコニーと中庭

2階リビングに繋がる奥のバルコニーと、玄関ホール前の緑の中庭は、階段状に繋がっています。上に行くほど屋外空間が広がる構成は、建物の1階にも十分な光を届けたい場合に有効です。

地下のゴルフ練習場

広い敷地を活かし、地下にはゴルフの練習場とガレージを設けました。プロジェクターを設置すれば、シアタールームとしても活用できます。手前にはお施主様手作りのスピーカー。ここは沢山の趣味が詰まった、お施主様の為だけの空間です。

家族を繋ぐ中庭

中庭は階層を超えて、邸宅内の様々な空間と繋がっています。それぞれ別に過ごしていても家族の姿が見え、程よい距離感でありながら安心感のある空間構成です。また、建物内部にある中庭には家族以外の視線は届かないため、カーテンなどをつけなくても安心して過ごすことができます。

夕暮れの中庭

帰宅した家族を迎える中庭の景色。ライトアップされたシンボルツリーの姿が、心をほっと和ませてくれます。

loading