広い敷地に建つ母屋と離れ。かつてご両親が暮らしていた築70年の離れを建て替え、平屋として再構築しました。
将来的に母屋とつなぐことを見据え、接続位置に縁側のような廊下を設け、リビングダイニングと和室を田の字に配置。
美しい庭をそのまま残し、各室が庭に開く構成としています。
和室には、かつての寝室の記憶を引き継ぎ、仏壇と床の間を整え、庭を望む落ち着いた空間に。
リビングは屋根勾配を活かした天井と素材の表情で、和の趣と広がりをつくり出しています。
そしてこの住まいの影の主役となるのが、大空間のガレージ。SE構法による木造の無柱空間に、5台の車とキャンピングカーを収容できます。ロフトのオフィスからは愛車を眺めながら過ごせる設計で、趣味と仕事を両立する空間となっています。
受け継いだ記憶と、新たな暮らし。
庭と縁側を介してゆるやかにつながりながら、これからの時間に寄り添う住まいが完成しました。
テレビ背面には、凹凸のある石貼りを採用。光を受けて陰影が生まれ、空間に奥行きをもたらします。
屋根の勾配をそのまま室内に取り込んだ天井は、伸びやかな広がりと和の落ち着きを演出。
カッシーナの家具を合わせたリビングは、可動式の背もたれによって、和室とのつながりやくつろぎ方にも柔軟に応えます。
ご両親の住まいの記憶を引き継ぎ、かつて寝室だった場所に客間を想定した和室を計画。仏壇を据えながら、庭を眺める落ち着いた空間としました。
床の間と仏壇置き場は横並びに構成し、仏壇は引き戸で隠せる設えに。琉球畳の周囲には縁甲板を回し、リビングと連続する一体的な空間に仕上げています。
奥様の着付けに使うミラーも、来客時には引き戸で隠せるよう配慮。障子や框戸、小窓の黒枠を統一し、空間全体に引き締まった印象をもたらしています。
母屋の敷地内に建つ離れであることから、水回りは来客用を想定してコンパクトに計画。
トイレと洗面を一体化し、ホテルライクなデザインに仕上げました。
限られた面積の中でも、浴室は1620サイズとし、お孫さんとゆったり過ごせる広さを確保。
コンパクトでありながら、使い方に合わせた快適さを丁寧に整えた水回りです。
勾配天井の余剰空間を活かし、ロフトを計画。収納としての機能に加え、お孫さんの「秘密基地」のような居場所にもなります。
リビングダイニングや和室を見下ろす小窓を設け、空間のつながりと、ほどよいこもり感を両立しました。
庭との関係を大切にしたこの住まいは、縁側のような廊下と、深く伸びる軒が外と内をゆるやかにつなぎます。
軒はアプローチの屋根として機能しながら、洋室や和室への日差しもコントロール。
さらに先端にはオーニングを設け、夏場は日陰の外部空間に。
お孫さんとプールやBBQを楽しめる、暮らしに寄り添う美しい庭です。
和室に隣接して設けた、通路を兼ねた収納空間。
来客用の座卓や布団、桐箪笥、衣類をまとめて収められる、多目的なストレージです。
そのままご主人のオフィスを兼ねたガレージへとつながり、室内から直接出入りできる動線に。
生活と仕事、そして来客対応をスムーズにつなぐ、機能的な裏動線を計画しています。
車5台とキャンピングカーを収めるために計画された、大空間ガレージ。
SE構法を採用し、断面の大きな梁でフレームを構成することで、木造でありながら柱の少ない伸びやかな空間を実現しました。
高い天井とロフトを備えた、機能とスケールを兼ね備えたガレージです。
外張り断熱を採用し、ガレージ全体の温熱環境にも配慮。
将来シャッターを変更することで、ガレージから室内空間に転用することも可能な設計としています。
ガレージ上部のロフトは、ご主人のオフィスとして計画。
愛車を眺めながら過ごせるよう、視線の先にすべての車が映り込む位置にブロンズミラーを設けています。
高い位置に貼られたミラーが、ガレージ全体を映し出し、どこにいても車の存在を感じられる空間に。
趣味と仕事がひとつにつながる、ガレージ一体のオフィスです。