「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

帰国後に暮らす住まいを作りたい。
海外でのライフスタイルを反映した家づくり

東京都目黒区S様/2020年6月竣工
家族構成:ご夫婦・子供3人

東京都目黒区のS様邸は、間口が狭く奥に向かい広がっていく「末広がり」な敷地に建ちます。道路側は壁とルーバーで完全に覆い、主な開口は高い壁を立てたバルコニーに面するよう設定。プライバシーと開放感を両立した都市型住宅となりました。
家づくり中は海外にお住まいだったS様。コロナ禍以降、オンラインで家づくりを進められる方も増えましたが、その頃はまだまだ少数派でした。当時を振り返ってのお話や、新居での暮らしについてお聞かせいただきました。

お住まいの至る所に、海外で暮らしていた頃に購入された品が飾られています。ご主人の書斎兼オフィスにも、思い出の品々が。

Q.家づくりのきっかけを教えてください

この土地には元々、家内の実家が建っていました。私たちは海外に住んでいて、日本に帰ってくる見通しが立った時にここが誰も住んでいない状態だったので、じゃあ帰ってから住むための家を建てようか、ということになりました。

バルコニーは3階まで壁で囲んでいるため、カーテンレスで過ごせます。この日はあいにく曇り空でしたが、ソファに座ったこのアングルからは青空だけがきれいに切り取られて見え、奥様のお気に入りだそう。

モダンなデザインと、都市ならではの設計の工夫がマッチしました

Q.テラジマアーキテクツを選んだ理由は?

どんな家が建つかな?とネットで色々と探していた際、たまたまピンタレストで「こういう感じがいいな」と見つけたのが、テラジマアーキテクツの家でした。それでテラジマさんに連絡をとって、パンフレットをもらって、青山のオフィスで深田さんにお話を伺いました。

最初はハウスメーカーも見に行きましたけど、ハウスメーカーだと結局、規格なんですね。土地が真四角でなく少し斜めになってるんですが、土地の形にぴったり合わせてというのは難しくて、あまり柔軟性がない。それで設計事務所を検討しましたが、会社の規模は気にしていなくて、むしろ大きくない方が小回りが利くというか、実績がある程度あればそれで問題ないと思いました。

重視していたのは、一番はデザインですかね。色んなタイプの家があると思うんですけど、モダンな感じがいいよねと話していました。それと都市型住宅というか、都市部でもプライバシーを保てるということ。
東南アジアに10年近く住んでいたのですが、その影響もかなりありました。向こうは暑いので、日陰の方、北向きの部屋とかがいいんですよね。日本だと南向きが好まれますけどその感覚は全くなくなっていましたし、基本的にカーテンを閉めずに生活していたので、閉めたくないなというのもありました。
テラジマアーキテクツのプランは、壁で遮ってプライバシーを確保というコンセプトで、カーテンを開けていても隣の家が気にならないようになっていたのがとても良いと思いました。あとは駐車場を広く取りたいという思いが強かったので、SE構法だと柱が少なく済んで、構造計算されていて耐震性が高い、というのもかなり大きな魅力でしたね。

海外からの家づくり。住まいへの考え方、目線が大きく変わりました

Q.家づくり中のことを教えてください

海外に住んでいたので、打ち合わせはほとんどスカイプでした。深田さんは「スカイプ初めて」と仰っていて、大変だったと思いますが、図面を送ってもらって移動時間もなく家で打ち合わせができるというのはすごく助かりましたね。床材だとか、どうしても写真だと色が違っちゃうので実物を見なきゃいけないときもありましたが、3か月に1回くらいは日本に来ていたので、そのときに寄らせていただいて集中的にって感じで、サンプルを持ち帰ったりしながら決めていきました。我々は色々と希望を言うだけだからいいのですが、設計の伊澤さんはいくつも案件を抱えていらしたので、本当に大変だったんじゃないかなと思いますね。でもその分こちらは考える時間が結構あったので慌てて決める必要もなく、そういう意味では良かったです。

一番利用していたのはピンタレストですね。キッチンなんかはピンタレストで「これ」というものがあって、本当にそっくりに再現してもらっています。気に入った写真を選ぶと似たようなものがたくさん出てくるので、辿っていくうちに色々と学べるというか。伊澤さんに「こんな感じで」ってイメージを共有するのにも使っていて、すごく便利でしたね。

最初は普通のシステムキッチンでいいと思っていたのですが、打ち合わせの中でオーダーメイドキッチンを勧めていただきました。インテリアについても、良い家具というものをあんまり見たことが無くて家具にお金をかけるって発想が無かったのですが、伊澤さんに色々とインテリアメーカーをご提案いただいて。やっぱりいくら外側が良くても中に置くものでだいぶイメージが変わるので、そういうところを学ばせてもらったというか、色々と目線を上げてもらえましたね。結果的に割と奮発して買っちゃったんですが、そうそう家を建てることもないですしね。生活の質がぐんと上がったので、良かったと思っています。

ガレージ内、倉庫となっている一角。「ガレージハウス」は人気がありご要望としていただくことも多いですが、使い方はお施主様により様々です。「余白」を残しておくことで、お住まいになってからもさまざまな用途に対応できそうです。

Q.新居での暮らしはいかがですか?

元々は外を歩いたりするのが好きだったんですが、家にいる時間が増えましたね。一番こだわったキッチンは、とても使い勝手が良いです。やっぱり料理っていろんなものが出ちゃうので、本当はキッチンを独立した部屋にしたかったんです。部屋にしないのであれば全部隠せるように、壁のようにしていただきたいと。背面にたっぷり収納をとってもらっているので、希望通りしっかり隠せています。子供たちがごはんやお菓子を作るのが好きなので2~3人で立つことがあるんですが、大人数で立っても全然気にならないです。来る人来る人、「すごいキッチン!」と言ってくれますね。

ガレージは車3台分の広さがあるんですが、車庫としてだけではなくさまざまな用途で活用できています。車1台と自転車数台を置いて、あとのスペースはジムのように使っていたり、物置き的にしていたり。クーラーを付けているので夏もトレーニングできますし、子供はダンスの練習をしています。他にも仕事関係の書類を置いていたり、段ボールなどのごみ置き場にもなっていたり、まとめ買いしたものを入れる用に2台目の冷蔵庫もあります。建坪面積には入ってしまいますが、屋根のあるガレージは本当に有効活用できますね。

Q.これから家づくりをされる方へ、満足のいく家づくりのためのアドバイスを教えてください

生活の仕方は人それぞれ違うので、それにぴったり合わせるには自分で相当研究しないといけないと思います。当然、設計の方は色んな経験から提案してくれると思うんですが、設計士さんになんでもおまかせしてこちらから「こうしたい」という希望を言わないのでは、なかなか満足する家にはならないんじゃないですかね。出来合いではなく自分で建てたいと思ったなら、自分で探して研究して、しっかりと要件を出す。それを聞いて設計士さんが「じゃあこうしたらどうですか」となることで、気づきが出たり発展していくものだと思います。そしてだいたい、当初見積もった予算よりもアップしてしまいます(笑) 目線が上がれば上がる程、より良いものが欲しくなりますからね。それも見越して、ちょっと背伸びするくらいの予算を取っておくと良いかもしれません。
あとは、いくつか選択肢があったら、価格が安い方に妥協しない方が良いです(笑) より良いものを選んでおいた方が、結果的には良いと思います。例えば3階の吹抜けの窓は、伊澤さんが色々と検討してくれて当初より大きくしました。もちろん金額は上がるけど、天井までの高さにした方が良いって言われて。一回発注したらもう変えられないので、なるべく良い方を選んでおいた方がいいと思うんです。予算をオーバーしたとしても、あの時ああしておけばと後悔するより良いですよね。

よく3回建てれば…という話がありますけど、3回建てるだけの吟味をしっかりとしておけば、1回で十分だと思います。結局、いくつか選択肢があるなかでどれがいいか、自分たちで決めなきゃいけない。そこで「なんでこれがいいんだっけ?」とよく話すこと。スイッチの位置ひとつとっても、使うときをイメージして右がいいのか左がいいのか考える。そこでしっかりと考えておかないと、生活し始めて「やっぱり違ってた、こっちだった」ってことになりかねないですからね。
仕事もあって、家のことも研究して…っていうのは、やっぱり疲れますし大変でした。だから僕はもう家は建てなくていいです(笑) 
家づくりは本当に楽しかったですけれど、1回で十二分に満足!やりきったと思います。

最後になりますが、色々な場面で、深田さん、伊澤さんには私たちの目線を上げていただけるような的確なアドバイスをたくさんいただきました。また、施工管理の浦さんには、細かいところまで根気よく丁寧にみていただき、まさにコロナ禍が始まった頃で大変な状況でしたが無事に完成するに至りました。 現場で施工いただいた方も含めてテラジマアーキテクツの皆さんには、本当に感謝を申し上げたいと思っております。

特にお気に入りの場所を
教えてください

アルノで造作したキッチン。背面収納の右端は、パントリーに通じる扉です。大容量の収納を備えて、生活感が出がちなキッチンをすっきりと保たれています。

板張り天井に絵画、ガレージでありながらまるで一つの部屋のように仕上げられた空間。竣工から2年経つ今でも、帰宅時にシャッターを開けると木の良い香りがするのだそう。

窓をつける案もありましたが、海外では日当たりを重視しない暮らしをしていたこともあり、壁面は全て収納としました。採光は玄関扉のスリット窓のみながら、光沢のある白い大判床タイルの効果もあり、明るく華やかな玄関に。

3階にはお子様達の個室と、共有のファミリースペースを配置。ヨガをしたり、集まって過ごせる場所になっているそう。

担当スタッフ紹介

深田 直

深田 直

伊澤 杉人

伊澤 杉人

浦 茂嗣

浦 茂嗣

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