TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

非日常を愉しむ家

東京都品川区 M様/2015年 お引渡し
家族構成:ご夫婦・愛犬1匹

上の写真、「見たことある!」とお感じになる方もいらっしゃるかと思います。竣工以来、見学会や雑誌への掲載等で度々ご協力頂いているM様邸のリビングです。
生活感を排除し、凛と声の響く美術館のような静けさを孕んだモダンな空間は、世界の各所を旅して廻った末、ご夫婦が導き出した住まいへの理想を形にしたもの。
一見意匠優先と思いきや、性能面とコストのバランスにおいて妥協を許さず、優れたデザインと快適さを両立した住まいを実現されました。
モダン住宅の魅力が詰まったM 様邸、たくさんの写真とともに、M 様の家づくりエピソードを中心にご紹介させていただきます。

奥様の手料理が並ぶダイニングは、まるでレストランのような華やかさ!いつも素敵なおもてなしで迎えてくださるM 様、本当にありがとうございます。お食事の後にはゆったりとしたBGM の流れるご主人お気に入りのリビングにて、旅行の写真を見せて頂きながらお話を伺いました。

理想を実現するために、会社選びにかけた期間は3年余。

ご主人のお母様が腰を悪くされてマンションへ転居されたことから、元々お住まいだった都心のマンションを離れ、ご主人ご実家の邸宅にお二人で暮らすことになったM様。立地もよく大きな邸宅でしたが、築24年の昔の住まいは部屋数も多く維持が大変な上、鉄骨造で夏暑くて冬寒く、あまり快適とは言えなかったそうです。
当初はリフォームを検討されていましたが、元の住まいを建てたハウスメーカーに相談したところ、想像以上に費用がかかる上に制約も多いということがわかり、建替えを選択されました。

理想の住まいについて「非日常感のある、モダンでスタイリッシュな空間」という明確なイメージをお持ちだったM様。
また、「僕は帰宅すると夏でも冬でもT シャツに短パンで過ごします」と仰るご主人は全館空調の快適さに惚れ込み、どうしても採用したいとお考えだったそう。こうした条件から絞り込んだ大手ハウスメーカーと建築家紹介会社でプランの提案を受けたものの、イメージ違いや予算との兼ね合いから、ビルダー選びは難航したそうです。
家づくりを考え始めてから、3年もの月日が流れていました。

そんなある日、奥様がSNSでとある料理教室の先生の自邸が掲載されているのを見つけました。
その住まいがイメージにぴったりだったことから料理教室に参加し、先生に尋ねたところ上がった名前が「テラジマアーキテクツ」。すぐ設計相談の申込みをいただき、ご夫婦でご来社くださったのだそうです。
デザインに関しては、ご夫婦共に当初から大変気に入ってくださっていましたが、決め手となったのは会社に対する安心感を得られたことだとご主人は仰います。
会社の信用情報や経営状態、実績などを綿密に調査された上、完成保証制度が整備されていること、設計施工一貫体制+「建心会」という顔の見える職人たちにより実際の施工がなされていることなどから「任せて大丈夫だ」とお感じになったそう。
また、全館空調などご希望だった条件が実現できることとご予算のバランスが取れており、プランにご納得いただけたことから、いよいよM様とテラジマアーキテクツの二人三脚の家づくりはスタートしました。

階段ホールの一角に設けた全館空調の機器。空間の雰囲気との調和、通気性を考慮し、パンチング加工を施した建具を造って格納しています。ご主人曰く「全館空調は本当にいいです!家に帰ると夫婦ともに軽装で過ごすことが出来ています」と大満足だそう。

ご主人が生まれた時にご両親が植えたという桜の木を望む、開放的なリビングルーム。西向きの窓からは早朝からお昼にかけて優しい光がふんわりと射し、夕方以降は美しい夕暮れと星空をのぞむことができます。

リビングとダイニングを隔てるテラス。室内の隅々に光と風を供給します。

ふたつのテラスに面したダイニングキッチン。淡いグレーに統一したキッチンと同系色のタイルが、スタイリッシュでありながらもクールに傾きすぎない、落ち着いた雰囲気を演出しています。

日常生活を送る場所でありながら、日常を離れた美しさがある。

雑誌「モダンリビング」の取材の際、邸宅の魅力をご主人はこのように話してくださいました。
元々旅行がお好きなM 様ご夫婦は、世界各地のホテルや建築などを巡る中で、「かっこいい家」への共通のイメージを育んでいらっしゃいました、スタイリッシュでモダンなテイスト、旅先で感じる非日常の昂揚感、そういったものを取り入れたいという明確なご要望がありました。
建築家とイメージを共有するため、お打合せには様々なモデルルームなどのパンフレットに付箋をつけてお持ち下さっていたそう。それをもとに建築家と意見の交換をしながら、ひとつひとつ一緒に作り上げていきました。

空間全体のテーマカラーであるグレーは、こうした意見交換の中で建築家から提案したものです。
M 様は元々真っ白の空間を希望されていたそうですが、10年、20年経っても飽きがこないもの、色のもたらす心理的な効果などを考慮した上で、淡いグレーを選択。
石貼りのアクセントウォールや床のタイルなど、最終的にはほぼ「おまかせ」した結果取り入れた要素は、この邸宅ならではの独特の空気感を生み出し、M 様のご希望であった「非日常感」を演出しています。

また、性能面で特にご主人がこだわりを持っていたのは「断熱性能」。
暑がりのご主人と寒がりの奥様がどちらも快適に過ごせる空間を、とのご要望から、外張り断熱+ 全館空調を採用し、寒冷地の住宅に匹敵するほどの性能を持たせています。最新の技術を取り入れつつも、空間の雰囲気を壊すことのないよう、右記の画像のような建具を設けて格納し、モダンな空間との調和を図っています。

ホテルのサニタリールームのように、シックで重厚感のある洗面室。奥の浴室には植栽を望める大きな窓。

空間を隔てるのは大きなガラス。圧迫感を感じさせず、光も遮らず、きちんと仕切ることで快適な室内の温度を保つことができるという利点があります。もちろん、モダンな空間を演出する上で意匠としても優れています。

玄関ホール。グレーを基調とした空間を階段が引き締めます。石貼りのアクセントウォールがラグジュアリーな印象。

奥様のウォークインクローゼット。大容量のクローゼットは、まるで海外の映画やドラマに出てくるような女性の夢が詰まった空間。

完成した邸宅に、ご夫婦とも「満足!」との嬉しいお言葉をくださったM様に、特にお気に入りのポイントを伺いました。
「僕はリビングです。リビングの開口は西向きなのですが、夕日が沈んでいくのが綺麗なんです。夕方、少しずつ光の射し方が変わって夕焼けになって、星が現れ、月が現れる。窓からは空だけが見え、周囲の家などは見えないように設計されている。まるでリゾートホテルのようで寛げます(ご主人)」
日頃、お仕事で各地を忙しく飛び回っていらっしゃるご主人にとって、ご自宅が寛げる場所であることはとても重要。夜、奥様と二人でリビングのソファで映画を観たり音楽を聴いたりしながら寛ぐ時間が、明日への活力の源になっているのだそうです。
そして奥様はキッチンがお気に入りだとか。
「キッチンのシンプルなデザインも、使いやすいところも好きです。せっかくだからキレイに維持しなきゃ!と思うようになって、以前より掃除や片付けに力が入るようになりました(笑)」とお茶目に笑う奥様を、ニコニコと眺めるご主人の優しい表情がとても印象的でした。

ご主人が撮影された、夕暮れの様子。昼間は爽やかな光が射すリビングは、夜になると照明が灯りラグジュアリーな空間に変わります。グラデーションの空に桜の木のシルエットが浮かび上がり、美しい景色がまるで大きな絵画のよう。

リビングからテラス越しにダイニング側をのぞむ。ご主人は、毎日帰宅するとまずリビングにいらっしゃるそう。キッチンで奥様が料理をしている姿がテラス越しにとてもきれいに見えて、お気に入りなのだとか。ロマンチック!

ダイニングには暖炉を設けました。ゆらめく光は趣があり、リラックスを誘います。勿論、暖房機器としてのパワーも十分。(ご主人撮影)

「夕景がきれいなんですよ」と晩餐会に招待してくださったこの日、あまりにも素敵なおもてなしにすっかり夜も更ける頃までお邪魔してしまいました。
私たちとの家づくりの楽しいエピソードや、スタッフとの思い出、こうしたらもっと良い!など、ここには書ききれないほどたくさんのお話をお聞かせくださったM様。新しいお住まいとともに、私たちスタッフにも愛の溢れる素敵なお言葉をたくさんいただき、嬉しくも身の引き締まる思いで帰路につきました。
いただいたご意見やご感想を活かし、OB のお客様はもちろん、これから家づくりをお手伝いさせていただく全てのお客様へ還元できるよう、一同努めて参りたいと思います。

今度はリビングから望む桜の木が花をつけるころに、その景色を見にお伺いできたら・・と思っております。
M様、今後とも末永いお付き合いのほど、お願い申し上げます。

担当スタッフ紹介

コンサルタント:原

コンサルタント:原

設計:深澤

設計:深澤

現場監督:川島

現場監督:川島

設計担当より

理想の住まいに対し明確なイメージをお持ちだったM 様ご夫婦。ひとつひとつにストーリーがあり、それをお伺いしながらかたちにしていく家づくりの共同作業を我々もとても楽しませていただきました。
リビングは、日中の静謐な空間から、夜の明かりが灯り、温かく落ち着いた空間へと、時間によって様々な表情を見せてくれます。
もうすぐお住まいになられてから初めての春。
色づいた桜が主役となる、春ならではの特別な表情を見せてくれると、スタッフ一同とても楽しみにしております。

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