東京都豊島区Y様/2021年9月竣工
家族構成:ご夫婦・犬
Y様がテラジマアーキテクツでご建築されたのは、今回で2回目。
ちょうど10年振りの家づくりでしたが、ご家族構成や暮らし方の変化に伴って、家に求めるものも大きく変わったという奥様に、お話を伺ってまいりました。
2011年竣工、一軒目のY様邸。木の温かみが感じられる内装です。
一軒目のご建築は、2011年。ご自宅でパーティやお料理教室をされるY様は、大空間LDK、アウトサイドリビング、ロフトを備えた家を建てられました。まだ小さかったお子様も、お友達を招き一緒にプール遊びをしたり、家中を走り回っていたそう。家族やご友人と楽しくも穏やかな時間を過ごせる、「人が集まる家」でした。
そこには6年ほどお住まいになり、お子様が巣立たれご夫婦お二人暮らしになったことをきっかけに、家を手放してマンション暮らしを始められました。
「アウトサイドリビングにプールを出して、プールからそのままお風呂場に行けるのが息子の自慢で、小さな子供が喜ぶようなお家だったのですが…みんなのために作ったスペースを、すっかり使わなくなってしまいました。夫婦二人の生活にはもったいなくて、この家をもっと活用できる人に譲った方が良いのでは、と思い売ることを考えていたとき、小さなお子さんたちのいるご家族が『この家に住みたい』と言ってくださったんです。幾重ものご縁が重なって、お譲りすることを決めました。不動産屋さんには珍しいことだと言われたのですが、お家の引継ぎ会という形でそのご家族とお食事会もしたんですよ。この家でたくさんの思い出を作れそうなご家族で、良いご縁があって良かったです。」
上が一軒目、下が二軒目のキッチン。
「一軒目での学びを活かし、機能性にこだわりました」と奥様。
土地探しから始められた、二度目のご建築。以前にもお住まいになったことがあり馴染みのあるエリアで、ご夫婦二人で暮らすのにちょうどいい大きさの土地を見つけ、テラジマアーキテクツにプランの依頼をいただきました。
「前回の家づくりでは雑誌でテラジマアーキテクツを見つけ、「いいな」という閃き、ファーストインプレッションから始まり、スタッフの方々の対応も良くプランにも大満足でした。本当に嫌なところが何もなくて、『また次建てることがあればテラジマアーキテクツさんに』ってお話していたんですよね。今となっては予言のようですが(笑)それが現実になり、特に他の会社でプランをもらうこともなく、またテラジマさんで建てることを決めました。」
二度目の家づくりとなった今回、10年前とは家族構成もライフスタイルも大きく変わっています。今の暮らしにぴったりの家をつくるため、まずは以前の家について振り返られたY様。
敷地の中央に中庭があり、一階に家族それぞれの部屋、二階にLDKがあった一軒目。料理上手な奥様はキッチンにいらっしゃることが多く、そこから中庭を通して一階まで目が届くので、家族が帰宅する様子を見ることが出来ていたそう。約30帖のリビングダイニングは吹抜けの効果でより広く感じられ、料理教室を開いたり20人以上でパーティをしても余裕があり、当時の生活スタイルにとても合っていました。
しかし、ご夫婦二人になり人を呼ぶことも少なくなると、広すぎるリビングにかえって寂しさを感じることも。加えて、大空間ゆえに暖房が効きづらく、床材は無垢のフローリングだったため床暖房を入れられず、冬場の寒さに悩まれていました。
「人が集まるにはぴったりの家でしたが、今度は夫婦二人で静かに暮らせる家を作りたいなと。これから年齢を重ねていくうえで室内の温度差が心配だったので、全館空調が絶対条件でした。とにかく寒くないように、とお願いしましたね。
生活動線やお掃除も楽にしたくて、キッチンと水回りを近くに、なるべく動線を短くしてもらいました。前の家はキッチンをかなりこだわって作らせてもらったのですが、鏡面仕上げだったので掃除がすごく大変だったんです。機器も、業務用のレンジフードやガゲナウのバーベキューグリルなど、本当に色々と盛り込んでいました。一度そういうキッチンを作ったので、これは必要、これは無くても良い、というのが分かったうえで今回は選択できました。」
全体の色調計画がポイント。特に、キッチンの色選定に時間を要しました。(設計・竹沢)
奥様からいただいた邸宅のテーマは、「ニューヨークモダンテイスト」。最初に参考写真を見せていただき、設計の竹沢とイメージを共有し、その後はほとんどお任せだったそう。
「色調を抑えて大人の雰囲気でありながら、あまりモノトーンになり過ぎず、冷たい雰囲気にならないように気を遣いました」(設計・竹沢)
「前回も竹沢さんに担当していただいて、関係性が出来上がっていたので、『好きにやってください』と安心してお任せしました。人となりもやり方もわかっていましたし、すべてを預けられるような信頼がありましたね。
近所の方がテラジマアーキテクツのスタッフを褒めていたのが、とても印象に残っています。『品があって紳士な方たちね』と仰っていて、周りの方もテラジマさんに良い印象を持ってくれているのが本当に嬉しかったです。自慢の息子みたいな気持ちでしたね(笑)」
点検・インタビューが終わり、おもてなしタイムへ・・
サラダからデザートまで、すべてお料理上手の奥様の手作り。とっても美味しかったです!
メンテナンスや見学会など、テラジマアーキテクツスタッフが訪問する度におもてなしくださるY様。いつも本当にありがとうございます。
今の生活スタイルに合う家を建てられたY様でしたが、竣工から2年ほどが経ち、また生活に変化がありました。新しい家族として、1匹のワンちゃんを迎えられたのです。
元々ペットを飼うことは想定されていなかったため、一番の心配事はスケルトン階段まわりの危険性でした。階段の出入口にゲートを付け手すりの隙間にはネットを張り対策されていましたが、奥様はとても心配そうです。
「本当に最近、急に飼うことになったんです。ゲートも少し見栄えの良いのを、と買ってみたのですが、『せっかくかっこいいデザインにしてもらったのに申し訳ないね』と主人と話しています。夫婦二人の家として作ってもらったので、ワンちゃんにはちょっと危ないところが多いんですよね。それに、娘の結婚が決まったので、そのうちこの家で孫を預かることになるだろうなと。ワンちゃんも心配ですし、赤ちゃんにも危ないですからね。早く安全性を確保しなきゃと思っていて、竹沢さんに相談しようと思います。
夫婦二人で暮らすには問題ないんですけれど、やっぱり生活スタイルによって適した家は変わりますね。もし三軒目…ということがあったら、エリア的に難しいかもしれないけれど建ててもらえるならまたテラジマアーキテクツさんに、と話していますよ(笑)」
一軒目のご建築でもインタビューにご協力いただいていたY様。
その当時、「いつか娘が結婚相手をお家に連れてくることが楽しみ」とお話されていました。二軒目のお住まいでそれが実現していたことを知り、テラジマアーキテクツスタッフも感激でした。
「娘の結婚相手も、『ただいま』と言って帰ってくるんですよ。娘がいない時でも、しょっちゅうご飯を食べに来ていて。そういう家にしたいと思っていましたし、それがテラジマアーキテクツの家で叶って、本当に良かったなと思います。」
最後に、二度の家づくりをご経験されたY様に、満足のいく家づくりを叶えるためのアドバイスをお伺いしました。
「ご本人の中での、譲れる部分とどうしても譲れない部分をしっかりと持っておくことでしょうか。費用や場所、色んな規制があって出来ないことも出てくるので、妥協も必要ですけど、『これは絶対』と思うことを建築会社さんに伝えて、それを叶えてくれるところにお願いするのが良いと思います。この人、この会社になら託せる、という信頼関係を築けることが大事かなと思いますね。前回の建築でテラジマアーキテクツさんと話し合いをする中で、フィーリングの部分、感性がすごく合うのを感じました。信頼してお任せしてイメージ通りのものが出来たのは、こちらの意図を読み取ってくれる、感性の合う方々と巡り合えたからだと思っています。」
コンサルタント:原 正一
設計:竹沢 孝浩
施工管理:内田 航平
1棟目の引き渡しの時期にあった「2棟目もお願いしますね!」「かしこまりました!!」というやり取りが、実現するとは思いませんでした。
今回は全館空調による寒暖差の無い住まいをご提供できました。また「電気代も思ったほど高くなかった。」とのコメントを頂いております。
初回の打合せから完成まで終始楽しい打合せをさせて頂きました。本当にありがとうございました。
3棟目もお待ちしております!