「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

五角形の回廊のある家

採光通風を担う中庭と寛ぎのためのバルコニー、ふたつのプライベートな屋外空間を持つ、五角形の回廊型の邸宅です。
敷地は三角形の変形地です。敷地中央に中庭を設け、それを囲う様に動線をつなげました。外からの視線を遮るため道路側や隣地側の窓は最小限としていますが、各部屋や廊下に面している中庭から、充分な光と風を届けることができます。
そして、大空間のLDKに隣接する大きなバルコニーは、家族が過ごすための屋外空間としてゆったりと計画しました。バルコニーと中庭は階段状に連なる二層の屋外空間となっており、体感的により広がりを感じられる構成となっています。

インテリアは白を基調としたシンプルモダンスタイル。
タイルやガラスなどの素材使いで、上質で洗練された印象に仕上げています。
室内からは中庭やバルコニーの緑を楽しむことができます。

プライバシー性能と快適性を両立した、美しい都市型住宅です。

竣工
2019年12月
場所
東京都大田区
敷地面積
107.91㎡(32.64 坪)
延床面積
177.87㎡(53.81 坪)
基本性能
木造(耐震構法SE構法)・外張り断熱・2階建て

Awards

LIXILメンバーズコンテスト2021 新築部門地域特別賞 受賞

プライバシーの守られた大空間のLDK

SE構法ならではの大空間リビングダイニング。隣接するマンションからの視線を遮るため、バルコニーの壁は高めに設定し、高窓から青空をのぞむ、気持ちのいい空間を実現しました。

白を基調とした内装はさまざまなインテリアテイストに合わせることができ、飽きの来ないシンプルデザイン。長く住み続けることを想定して設定しています。
人も愛犬も気持ちよく過ごせるよう、滑りにくいタイルを床に、調湿効果と消臭効果を期待できるタイル(エコカラット)を壁に採用するなど工夫を施しています。

室内に光を届けるダイニングの大きな窓とガラスの階段ホール

中庭に通ずる大きな窓のあるダイニングは、開放感抜群。ガラス張りの階段ホールと中庭への窓は隣り合っており、自然光を階段ホールに充分に取り込んで室内に届けられるよう配慮しています。

中庭をのぞむ明るいキッチン

中庭のシマトネリコが見える大きな窓に対面するように設置したペニンシュラキッチンは、モービリティーポにオーダーしたもの。白を基調とした空間を引き締めるダークグレーの配色がモダンで上品な印象です。
階段室はガラスの壁で囲み、キッチンに圧迫感を与えないよう配慮しました。視覚的に抜けが生まれ、より広々と感じられます。

中庭とバルコニー 二層の屋外空間

邸宅の中央にある中庭。中庭は採光通風に大きな役割を果たすほか、室内から眺めて楽しむ空間として、中央にシンボルツリーを植えています。建物の2階からもその姿を楽しめるよう、上に上に伸びる樹種であるシマトネリコを選びました。

一方、もう一つの屋外空間であるバルコニーは、リビングの延長として”過ごす”ための場所として計画しています。外からの視線が届かないよう人の背丈より高い塀を設置しましたが、塀の向こうに見える富士山を室内から眺めたい、というお施主様のご要望から、ちょうど富士山が見える位置に小さな開口を作っています。お施主様の遊び心が反映された、楽しい居場所となっています。

高窓と地窓から光と緑を楽しめる階段ホール

外からの視線を避け、高窓と地窓から採光を確保した階段ホール。スケルトン階段は窓からの光を下の階に落とし、邸宅全体に光を届けます。

シマトネリコが迎える開放的な玄関ホール

扉を開けると目の前にシンボルツリーのシマトネリコがのぞめる玄関ホール。五角形の中庭を囲む回廊にそって、各部屋が配置されています。アシンメトリーなデザインのサッシを採用し、玄関からガラス越しにシンボルツリーがより美しく見えるよう工夫しています。人の出入りと風の通りを意識して、開口を計画しました。

ガレージに併設した趣味道具のための収納

家族共通の趣味であるサーフィンやスノーボードの道具類を格納するためのクローゼット。
玄関とガレージに隣接させ、お手入れの時も持ち出す時にも便利な動線としました。
大きな道具が多いため、ガレージやクローゼットは道具の寸法に合わせてきちんと収まるように計画しています。

グレーの濃淡を重ねたシックな外観デザイン

街並みに馴染む、落ち着いたグレーベージュの外観。一階部分にのみタイルを貼り、重厚感を出しました。植栽が映えるシンプルで上質な外観デザインです。

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