「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

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2008.11.7

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「住まうとは、時に厳しいものだ。私に設計を頼んだ以上、あなたも闘って住みこなす覚悟を決めて欲しい。」

会社に来たお客様にこのようなことを言う設計者はいるでしょうか。
そんな人いないだろうと普通誰もが思いますが、たった一人だけいるのです。
それがあの建築家・安藤忠雄さんです。

先日、世田谷区で行われた安藤忠雄氏の講演会にて入手した『建築家 安藤忠雄』という本は、読み応えのある実におもしろい本です。
上の言葉はその中から抜粋させて頂きました。あまりにも衝撃的だったものですから。

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(これがその本です。terajima宛てにサインを頂きました!)

故・岡本太郎氏は「芸術は爆発だ」という有名な名言を残しましたが、安藤氏の創造に対する姿勢はそれに似た匂いを感じます。

閃いたアイデアを、とにかくまず具体的に、自由に図面に起こしてみるというんですね。
それが実現可能かどうかは二の次、さらにはクライアントの有無はまた別としてです。
それから展示会などにて発表し、誰かが食いついてくれば、時として実現に結びつく。

そうしてできたのが、あの代表作「水の教会」だそうです。
あの作品は、「水面に十字架が浮いている教会があれば面白い」という閃きがすべての発端だと氏は言っています。
「考える自由を決して失わない」というポリシーを貫く氏だからこそ、あの水の教会も実現したのでしょうし、冒頭の言葉にもなんとなく頷ける気がします。

テラジマアーキテクツは、今年の九月に水の教会に行って参りました。シンプルな外観は美しくもあり、荘厳な佇まいでありながらも、それでもなんの違和感もなく周りの風景に溶け込んでいました。

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(「水の教会前」にて。スタッフもちょっとりりしいです)

講演会はと言いますと、生粋の大阪人らしくしっかりと笑わせてくれる非常におもいろく聞きやすいものでした。
あの難しそうな面立ちから、3分に1回繰り出される笑い。そのギャップにはまってしまうんですよね。
内容も、建築的な話というよりは建築にまつわるいろいろな苦労話やエピソードを話してくれますので、とても聞きやすく楽しめます。

皆さんも機会がありましたら、是非一度聞いてみてください。

世界の建築家は本当に素晴らしい!

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