2026.5.14
スキップフロアは、床の高さを半階ずつずらしながら空間をつなぐ設計手法です。
視線の抜けや開放感を生み出せるだけでなく、限られた面積の中で空間を立体的に使えるため、都市住宅でも人気がありますし、お客様のお住まいや土地の条件に合わせて、私たちからご提案させていただくこともあります。
一方で、段差のある空間は使いづらいのではないか、といったご不安のある方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、テラジマアーキテクツの実例をもとに、スキップフロアの役割や活用アイデアをご紹介します。
皆さまのお住まいのプランご検討の一助になれば幸いです。
スキップフロアは、空間を完全に仕切ることなく、ゆるやかにゾーニングできるのが魅力です。
段差があることで視線に変化が生まれ、同じLDKの中でも、それぞれの場所に自然と居心地の違いが生まれます。
また、段差部分は「腰掛け」として使えることも多く、来客時や家族の団らんの中で活躍するケースもあります。
こちらは、ナチュラルな北欧テイストでまとめた二世帯住宅の実例。
ダイニングの上に、2段上がったスキップフロアのリビングを計画しています。
リビングの先にはバルコニーがフラットにつながっており、ダイニング側から見ると視線が上へ抜ける、開放感のある構成となっています。
ご友人を招く機会が多いご家族ということもあり、ホームパーティーの際には、ダイニングに座りきれないゲストがスキップフロア部分にベンチのように腰掛けることもあるそう。
段差そのものが、人の居場所として自然に機能しています。
また、ダイニング奥のお子さま部屋は、反対に数段下がったスキップフロアに。
LDKとゆるやかにつながりながらも、おこもり感のある落ち着いた空間となっています。
この写真の邸宅「東京都世田谷区Y様邸」はこちら
こちらは、ホテルライクなインテリアでまとめたスキップフロアLDKの実例です。
先ほどとは逆に、リビングを下げ、2段上がった位置にダイニング・キッチンを配置しています。
スキップフロア上のキッチンからは、リビングでくつろぐご家族の様子を見渡すことができ、段差下に配置したテレビも見やすい構成に。
小学生のお子さま見守れる適度な距離感があります。
また、シンプルな空間の中で、スキップフロアの段差そのものがリズミカルなアクセントとなり、空間に立体感と奥行きを与えています。
この写真の邸宅「東京都T様邸」はこちら
こちらの邸宅では、手前にダイニング・キッチン、奥の4段上がった位置にリビングを配置しています。
特徴的なのは、スキップフロアを境に床材を切り替えていること。
ダイニング・キッチンは、清掃性が高く明るい印象の白い大判タイル、リビングは温かみのあるフローリングで仕上げています。
段差によって空間をゆるやかに分けながら、素材の違いによって、それぞれの居場所の性格をより明確にしているのがポイントです。
また、スキップ部分には間接照明を組み込み、夜には段差そのものが空間演出の一部に。
立体感のある、ホテルライクなLDKに仕上がっています。
この写真の邸宅「神奈川県横浜市Y様邸」はこちら
スキップフロアは、空間を分けるだけでなく、落ち着ける居場所をつくるアイデアとしても人気があります。
リビングを一段下げることで、座った時の視線が低くなり、包まれるような安心感が生まれます。
また、周囲との高低差によって天井高が相対的に高く感じられ、実際以上の開放感を生み出せるのも特徴です。

こちらは、大きな窓の外に広がる景色を楽しむために、2段下げたリビングを計画した実例です。
ソファに座ると自然と視線が庭や景色へ向かい、よりおおらかで開放的な時間を楽しめる構成となっています。
一方で、周囲より少し低い位置にあることで、落ち着いてくつろげる「おこもり感」も両立しています。
空間の演出だけでなく、人が自然と集まる居場所としても機能しています。

なお、段差部分にはテレビボードを埋め込んでおり、テレビは床に直接置かれているように見えますが、実際には床下に配線スペースなどを確保。
空間全体をすっきりと見せる工夫も施されています。
この写真の邸宅「神奈川県O様邸」はこちら
こちらは、ホテルライクなインテリアで人気のスキップフロア実例です。
床はタイル仕上げとし、段差そのものを空間演出の一部として活用。
リビング階段のひな壇状のデザインとも呼応しながら、立体感のある華やかなLDKをつくり上げています。

特に印象的なのが、段差によって生まれる視線の変化。
フラットな空間にはないリズムが生まれ、シンプルなインテリアの中でも、印象に残る空間となっています。
この写真の邸宅「神奈川県横浜市Y様邸」はこちら

こちらは、高低差の大きな敷地を活かして計画した実例です。
低い位置にリビング、その数段上にダイニング・キッチンを配置。
スキップフロアというよりも、中二階や階段の延長のようにも感じられる、ダイナミックな構成となっています。

高低差を活かすことで、視線が上下へと抜け、空間全体に広がりを感じられるのが特徴。
また、リビングとダイニング・キッチンがゆるやかにつながることで、家族の気配を感じながらも、それぞれが心地よく過ごせる距離感をつくっています。
傾斜地という敷地条件を単なる制約ではなく、豊かな空間体験へと変えたスキップフロアの実例です。
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空間をゆるやかに分けたり、視線の抜けを生み出したり、家族それぞれの居場所をつくるスキップフロア。
また、敷地条件を活かしながら、限られた面積の中でも立体的で豊かな空間を実現できるのも大きな魅力です。
ベンチのように人が集まる場所になったり、落ち着いて景色を楽しめるリビングになったり、傾斜地ならではのダイナミックな空間構成につながったりと、その使い方は住まいによって様々です。
テラジマアーキテクツでは、それぞれの敷地条件やライフスタイルに合わせて、最適なスキップフロアのご提案を行っています。
▼スキップフロアの建築実例をもっと見たい方はこちらから
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