「光と風」都市の家づくりなら TERAJIMA ARCHITECTS

お客様の声

心地よく、暮らしやすく、自分らしく。夢を叶えた自由な家づくり

神奈川県I様/2020年4月竣工
家族構成:ご夫婦・子ども

お引き渡しから2年経ち、お約束の住まいの点検日。神奈川県にある閑静な住宅街に建つI様邸を訪問すると、迎えてくださったのは大きなお腹の奥さまでした。「この家を建てた時には想像していなかった二人目が、いまお腹にいるんです」と満面の笑顔に、スタッフは思わぬ幸せのお裾分けをいただいてしまいました。
ご案内いただいたシンプルモダンのリビングは、竣工時より華やぎのある美しい空間に育っています。ひとつひとつ丁寧に選択されたであろう上質な家具、心地よさそうな大きなクッション、楽譜の並ぶピアノ、可愛いおもちゃや写真・・・ご家族の団らんの景色が思い浮かびます。
「みんなこの家を本当に気に入っています」と話す奥さまに、家づくりを振り返ってのお話を伺ってまいりましたので、ご紹介いたします。

いつか自分の思い通りの家づくりをすることが夢でした。

Q.家づくりのきっかけを教えてください。

 家を建てることは、子どものころからの夢でした。6歳くらいの頃に実家の建替えがあり、工事現場によく出入りをしていたんです。現場で大工さんに墨出しを体験させてもらったり、両親がいい家を建てようと一生懸命に家づくりに取り組んでいる様子を見たりするなかで「私もいつか自分の家を建ててみたい」と子どもながらに願っていました。その後、学生の頃に習っていたピアノの先生が家を建て替えたとき、「家づくりは本当に大変だけどとても楽しいの」と話すのを聞いて、その想いは一層強くなりました。だから、今回家を建てるにあたっては、マイホームが欲しいというより、「自分の思い通りの家づくりをしてみたい」という気持ちが強かったんです。

 以前住んでいたのは、独身時代に母の勧めを受けて購入した3階建ての戸建てです。それはよくある狭小住宅で、20坪あるかないかくらいのファミリー向け物件。そこに最初は一人暮らしをしていました。昔、母がぽろっと「いつか家を買ってほしい」と言っていたのを覚えていたので、この家がその代わりになるならいいかな、と思って(笑)自分も新しい家に住みたいというのもありましたので、20代後半のころ、ローンを組んで購入しました。
 
 それから5,6年経った頃に結婚して、夫と一緒に住むようになりました。でも、狭小住宅だと生活のなかで頻繁に各階を移動しなくてはいけないのを手間に感じるようになって。さらに子どもが生まれたら、ほぼ2階のLDKのみで生活するようになってしまったんです(笑)この家は私の今の暮らしには合っていない、と感じるようになり、「やっぱり家づくりをしたい」という想いが強くなりました。

 そんななか、駅からの帰宅途中に毎日通っていたこの土地が売りに出たんです!ずっと空き家だったのを知っていて、「いつか建てるなら・・・」と密かに狙っていた土地でした(笑) 運よくとんとん拍子で契約まで進み、そのまま家づくりをスタートしました。

Q.家づくりを決めてから、どのように情報収集しましたか?

 理想の家のイメージを妄想しながらインターネットで探しました。主に様々な建築会社で建てた人のブログを読んで参考にしていました。

Q.I様にとって、理想の家のイメージは?

 天井が高いリビングダイニングがあり、カーテンを閉めなくても生活できる空間であること。シンプルモダンのデザイン。そして、家事が楽であることです。以前の家の使いづらいと感じていた部分をすべて解決することを目指しました。

Q.建築会社はどのように選んだのでしょうか?

 テラジマアーキテクツを知ったのは、オーナーの方のブログを見つけたのがきっかけです。その家が好みのデザインであったことなどから興味を持って、社名を認識しました。
 
 比較検討したのは、大手のハウスメーカー2社と建設会社、テラジマアーキテクツの4社です。主に費用感を比較していたものの、実際にはあまり変わらないだろうなと思っていました。

 大手の会社は、彼らの得意分野の中で効率的に提供できるものを選んで提案するだろうと思いますので、それがどんなものなのかを勉強しにいこう、と考えました。もちろん、値段が安いのにこれだけできる、という発見があれば、そちらに依頼する可能性はゼロではありませんでした。でも結果的に、私の理想の家のイメージや希望に対する提案は、選択肢が狭まることからフレキシビリティが少ないと感じてしまったため、自由な家づくりをしたい私にとっては少し物足りないものでした。

 テラジマアーキテクツを選ぶ決め手になったのは、総合的なバランスの良さです。デザインも構造も性能も、別の要素のようでいて、結局すべて繋がっているじゃないですか。例えば、高天井の空間を作りたかったらこの構造じゃないと実現できない、とか。デザインもそうです。総合的にバランスがよく、希望により近いものが叶えられそうだと思ったからです。
 意匠性が自分とすごく合っていて、素敵だなと思うデザインの根本の部分が一緒だと感じたことも大きいです。何かを決めていくにしても、お互い同じ方向を向いていて根本が同じだと、話が早いですよね。
 
 そして施工に携わる「建心会」の存在も魅力的でした。大手だと実際に施工をするのが誰になるかは運次第です。トラブルになる可能性はとても低い確率かもしれないけれど、出来るだけ避けたい。せっかく高いお金を出すのなら、会社と職人さんの間に信頼関係があるところに建ててもらいたいな、と思っていました。

建築家のこだわりや価値観を押し付けず、「私がどうしたいか」を大切にしてくれました。

Q: テラジマアーキテクツとの家づくり中、印象的だったことはありますか?

 家づくりそのものが夢でしたので・・・設計担当の竹沢さんとの2週に1度の打ち合わせがすごく楽しみでした。
 
 施工と打ち合わせを平行して進めていく、テラジマアーキテクツのやり方が私にはとても合っていました。ハウスメーカーさんだと「いかに工期を短くするか」が彼らにとっては重要ですので、施工前に実物を見ないまま、仕様を決めておかないといけないと思います。でも、私がいくら長年家づくりの妄想をしていたとはいえ、どう仕上がるかを実物なしに想像するのはとても難しくて(笑)時々現場に竹沢さんと一緒に行き、実物を見ながら説明を受け、実際の仕上がりをイメージできたことは、仕様を検討するのにとても役立ちました。

 竹沢さんは、費用をできるだけ抑えたいという私の希望を汲んだ提案をくださっていました。例えば、リビングで余った床材のタイルを別の場所で有効活用したい、などの希望にも、色々工夫をして対応してくれました。
 様々なブログで「建築家さんと一緒に家づくりをするとき、建築家さんのやりたいことが強いと、施主がうまく要望を伝えられないことがある」という話を読んでいたのですが、そういうことは全くなく、バランスのよいご提案をいつもくださっていました。基本は「私がどうしたいか」というところを大切にしてくださったと思います。

 施工中、週末には頻繁に現場に足を運んでいました。自分が経験したように、子どもにも家づくりの現場を見せたくて。当初、現場には階段がなく梯子がかかっていたんですけど、子どもは来る度に梯子を上るのがどんどんうまくなりました(笑)そういう体験をさせることができて良かったです。いい思い出になって「将来自分の家を建てたいな」と思ってくれていたらうれしいですね。
 
 大工さんとはよく現場でお話していましたが、テラジマアーキテクツの家をいつも褒めていましたよ。「こういう設計で、こういう風に光が入ってくるのはテラジマの家ならではだよ!」「外断熱は本当に暖かくていいですよ!」なんて。私も会社員なのでそう思うのですが、自分の働いているところのいい部分を素直に言えるって、いい職場なんだろうな、大工さんはテラジマアーキテクツの家を造るのが本当に楽しいんだろうな、と感じました。塗装屋さんやクロス屋さんなど他の職人さんのことも「こんなにうまい人は他にいない」といつも褒めていらっしゃって、職人さん同士の関係性の良さも伝わってきましたし、安心してお任せできました。

家事動線と効率のよい収納にこだわったキッチン。床のマーブル模様のタイルをキッチン背面にも使用することで、統一感を出すとともにコスト削減にも。左端のワインセラーはご夫婦が約束している毎週末の泡パーティのために設置され、家族団らんに役立っているそう。

オンライン会議でいつも褒められる、スタイリッシュな階段。キッチンに合わせた柔らかなグレーが優しい雰囲気です。スリット窓は和室に通じており、和室にいるとご両親に向かって手を振る可愛いお子さまの姿が見られるそう。

リビング横に設けたユーティリティルームは、小さな子ども連れの来客の授乳スペースとしてなど、リビングと同じフロアに隔離された場所を作りたい、という目的で設置したフレキシブルなスペース。現在はピアノ室として使用しているが、これから生まれる赤ちゃんの寝室になる予定。

住んで魅力を実感する家。

Q: 完成した家について教えてください。

 暮らしてみて、こんなに快適な家はないな、と思っています。特にこだわったLDKは、希望通りのデザインと高天井。外からの視線を建物が遮ってくれるので、カーテンはいらなくて、でも光は十分に入ります。大雨でも降らない限り、昼間は照明をつける必要がありません。理想通りでした。

 私は家づくりの中で、どうしてもこだわりたい部分と、そうでない部分のメリハリをつけることに気をつけていました。途中、仕事が忙しくなってしまい、時間・労力共に効率よく取り組む必要がありましたので・・・。そんななか、竹沢さんは私のこだわりの薄い部分についてしっかりカバーしてくださっていたのを、日々の暮らしの中で感じています。

 例えばキッチン。以前の家にあったペニンシュラキッチンでは動線が一方通行になってしまい、奥にいる人があれこれ動かないといけないという点にストレスを感じていたので、今回は双方向から出入りできるアイランドキッチンにしてもらいたいということと、隠す収納を採り入れることで、家事の負担を軽減することを希望していました。あとは海外風の色使いやデザイン、ミーレの機器を入れたい、という要望くらいです。
 実際に出来上がったキッチンは、パントリーとの連続性、片付けやすさやひとつひとつの作業の動線がしっかり計算されていて、無駄な動きをする必要が全くない空間に仕上がっています。よく使う食器の引き出しと食洗器が近くにあり、片付けがしやすかったり、炊飯器と冷蔵庫が近いので、炊いたご飯を冷凍するのにとても便利だったり・・・。自分ひとりでは及ばなかった細かいシミュレーションがなされていて、住んでみて初めて便利を実感する場面が多々あります。

Q: フルオーダーメイドの家を建てたことで、暮らしはどのように変わりましたか?

 まず、家事に充てる時間が劇的に減りました。
食洗機や自動洗浄機能のある浴槽など、家事をサポートする機器を導入したので、ハウスキーピングのシェアが少なくなりました。他のことに時間が使える上、夫婦間のいざこざも減ります(笑)共働きなのにどうして私だけ・・・というようなストレスが軽減されたと思います。

 家族はみんないつもリビングにいます。私もいつも仕事をここでしているのですが、ダイニングに座って階段を背にオンライン会議をしていると、相手におしゃれ!と驚かれます。
 特に子どもはこの家が大好き。ドアを開けっぱなしにせずちゃんと閉めたり、汚さないようにするなど、子どもなりにこの家を大切にしてくれています。幼稚園の先生にも自慢しているようです(笑)
 私の兄弟やその子どもたちは時々家に集まってきて、夫と共にこのリビングでかけっこしています。コロナでは交流が難しいところもありますが、家族が集まれる場所を作ることができました。そういう空間にしたかったのでよかったです。これからはバルコニーやアプローチをもっと活用して、コロナ禍で出来なかったプール遊びなど、楽しいことをしたいと思っています。

 実は、この家の仕様のほとんどは私がひとりで決めています。ずっと私が「家づくりが夢」と話していたので、夫はそれを叶えさせてくれたんだと思います。
夫の希望だった和室、太陽光発電の設備、ディスポーザー、玄関前に沈丁花の花を植えたい、という希望は採り入れていますが、「縁側のある家がいい」という希望については私の希望だった「シンプルモダン」と相いれないので却下しました(笑)竣工までどんな間取りになるかも知らず、すべて私に任せてくれましたが、夫もこの家をとても気に入ってくれているようです。

Q.ご満足いただけて何よりです。家づくり成功の秘訣は何だと思いますか? これから家を建てる方に、アドバイスをお願いします。

 絶対ここは譲れない、という部分を決めておくことでしょうか。私は4社にプランを依頼するにあたり、絶対譲れない要素をパワーポイントで8~9枚くらいにまとめ、提出しました。同じ条件で依頼して、自分の希望に最も近い形で叶えてくれる会社を選びました。様々な会社を比較するのは大切ですが、比較する際の基準が必要ですし、そのために自分の理想の家のプランを予め考えておいてからお願いする方がいいと思います。

 この話を友人に話したら「そういう準備が大変なんだよね・・」って言われましたけどね(笑)でも、そうした準備が今の満足に繋がっていると思います。後から「ここもう少し考えておけばよかったな」という部分があると満足度が下がってしまうと思います。

あとは、楽しんで取り組むことも大事だと思います。
私は本当に楽しかったので、これからもう一軒建てたいと思っているくらいです。次はもっと自然の多いところに、夫の希望する縁側のある家を造りたいです。

特にお気に入りの場所を
教えてください

リビングダイニング:
最もこだわった部分で、I様にとって気持ちのいいデザインと動線に仕上がっている。注文住宅ならではの要素をたくさん詰め込んだ空間。

和室:
「シンプルモダン」の空間を作るにあたり、木肌の見える要素を排除したい、と希望から、リビングから視線の届かない空間とした。来客時やオンライン会議などに使用されている。
ご主人たっての希望でいぐさの畳を採用。扉を開けると良い香りが楽しめる。

家事室:
一階に設けた、洗面室や浴室と連続する家事室は使い勝手がよい。二つの洗面ボウルはデザイン重視で選んだが、片方をスロップシンク代わりに使うこともでき、重宝しているそう。

アプローチ:
家を建てるなら必ず採り入れたかった要素のひとつ。プライベートな屋外空間として、様々な活用ができるのでお気に入りだそう。毎日「家に帰ってきた」と実感できる、ほっとする場所。

担当スタッフ紹介

設計:竹沢 孝浩

設計:竹沢 孝浩

施工管理:川島 孝雄

施工管理:川島 孝雄

コンサルタント:深田 直

コンサルタント:深田 直

設計担当:竹沢より

真冬、極寒の建築現場で小さな電気ヒーターを囲んで膝を突き合わせてお打合せしたことが、すごく印象に残っています。
暖かいハチミツ紅茶を入れて頂いて、心も身体も温まりました。
その節はありがとうございました。つい最近の事のようです。

打合せ自体は、I様の理想とするものがある程度しっかり決まっておられたので、それに合った商材を選定していく形で進められました。
生活様式やご家族の特徴など色々とお聞きしながら、楽しく打合せさせて頂きました。

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